ThingConnect デバイスの操作

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アプリケーションで Bluetooth LE デバイスを使用するには、以下の手順に従う必要があります。

1 デバイスとの接続
- 1.1 検出メカニズムメソッドを設定する
- 1.2 検出メカニズムメソッド ScanResponseAllDevices を使用する
2 プロパティデータの読み取り
3 キャラクタリスティックのサブスクライブ
4 データ更新の受信
5 キャラクタリスティックのサブスクライブ解除
6 キャラクタリスティックへの書き込み
7 エラー処理
8 関連項目

デバイスとの接続

アプリケーションで Bluetooth LE デバイスと接続するには、次の手順に従います。

TBluetoothDeviceDiscoveryManager コンポーネントをドロップします。
Bluetooth LE デバイスに対応するコンポーネントをドロップします。
［オブジェクトインスペクタ］で、その Bluetooth LE コンポーネントの DiscoveryManager プロパティを TBluetoothDeviceDiscoveryManager に設定します。
適切な検出メカニズムを TBluetoothDeviceDiscoveryManager の DiscoveryMethod プロパティに設定します。
実際のデバイスに接続するには、TBluetoothDeviceDiscoveryManager のメソッド DiscoverDevices を呼び出す必要があります。
Delphi の場合：
```
  FDiscoveryManager.DiscoverDevices;
```
C++ の場合：
```
  FDiscoveryManager->DiscoverDevices();
```
デバイスへの接続後、対応するコンポーネントの OnDeviceConnected イベントが呼び出されます。
次のユニットをアプリケーションの uses 句に追加します。
- Iot.Family.BluetoothLE.GattTypes
- カスタムの Types ユニット（コンポーネントでカスタムデータ型を定義している場合）

検出メカニズムメソッドを設定する

アプリケーションで Bluetooth LE デバイスの検出メカニズムメソッドを設定するには、次のいずれかを行います。

［オブジェクトインスペクタ］で DiscoveryMethod プロパティを使用する。
DiscoverDevices メソッドを呼び出す前に、コードで次のように検出メカニズムを設定する。

Delphi の場合：

  {$IF Defined(WIN32) or Defined(WIN64)}
  FDiscoveryManager.DiscoveryMethod := TDiscoveryMethod.Connect;
  {$ELSE}
  FDiscoveryManager.DiscoveryMethod := TDiscoveryMethod.ScanResponse;
  {$EndIf}

C++ の場合：

  #ifdef _Windows
	FDiscoveryManager->DiscoveryMethod = TDiscoveryMethod::Connect;
  #else
	FDiscoveryManager->DiscoveryMethod = TDiscoveryMethod::ScanResponse;
  #endif

メモ： 32 ビット Windows および 64 ビット Windows プラットフォームのアプリケーションの場合は、検出メソッド型として Connect を設定する必要があります。

警告： 一部のデバイスでは、アドバタイズされるデータで自分の名前やサービスをブロードキャストしません。その場合は、代わりに検出メソッド Connect を使用し、接続先のデバイスの名前を手動で設定する必要があります。

検出メカニズムメソッド ScanResponseAllDevices を使用する

検出メカニズムメソッド ScanResponseAllDevices を使用して指定のデバイスに接続する場合は、DiscoveredDevice の名前をリストから取得する必要があります。

検出されたデバイスのリストを取得するように OnGenericHeartRateMonitor1DeviceListDiscovered イベントのハンドラを実装します。以下のサンプルコードでは、検出されたデバイスが TListBox に追加されます。

Delphi の場合：

procedure TForm1.GenericHeartRateMonitor1DeviceListDiscovered(const Sender: TObject; const ADiscoveredDeviceCount: Integer);
var
  I: Integer;
begin
  for I := 0 to ADiscoveredDeviceCount - 1 do
    ListBox1.Items.Add(GenericHeartRateMonitor1.DiscoveredDevice[I].DeviceName);
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::GenericHeartRateMonitor1DeviceListDiscovered(TObject * const Sender, const int ADiscoveredDeviceCount)
{
	for (int I = 0; I < ADiscoveredDeviceCount; I++) {
		ListBox1->Items->Add() = GenericHeartRateMonitor1->DiscoveredDevice[I]->DeviceName;
	}
}

ConnectDevice メソッドを使用して、選択した DiscoveredDevice に接続します。この項目は TListBox から取得されます。

Delphi の場合：

procedure TForm1.ListBox1ItemClick(const Sender: TCustomListBox; const Item: TListBoxItem);
begin
  GenericHeartRateMonitor1.ConnectDevice(GenericHeartRateMonitor1.DiscoveredDevice[Item.Index]);
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::ListBox1ItemClick(TCustomListBox * const Sender, TListBoxItem * const Item)
{
  TBluetoothLEDevice *LDevice;
  LDevice = GenericHeartRateMonitor1->DiscoveredDevice[AItem->Index];
  GenericHeartRateMonitor1->ConnectDevice(LDevice);
}

プロパティデータの読み取り

プロパティのデータ値を読み取るには、Refresh 系メソッドを呼び出すと共に、イベントのイベントハンドラを実装する必要があります。

たとえば、BatteryLevel プロパティのデータ値を読み取るには、次のコードを追加します。

Delphi の場合：

procedure TForm1.ReadPropertyClick(Sender: TObject);
begin
  ZephyrHeartRateMonitor.RefreshBatteryLevel;
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::ReadPropertyClick(TObject *Sender) {
	ZephyrHeartRateMonitor1->RefreshBatteryLevel();
}

OnBatteryLevelUpdate イベントのイベントハンドラを次のように実装します。

uses
Iot.Family.BluetoothLE.GattTypes, Iot.Device.ZephyrHeartRateMonitorTypes;

var BatteryLevelText : UnicodeString;

procedure TForm1.ZephyrHeartRateMonitorBatteryLevelUpdate(Sender: TObject; Value: Byte);
begin
  BatteryLevelText := IntToStr(Value) + '%';
end;

C++ の場合：

.h ファイルに次の #include 文を追加します。

#include <Iot.Family.BluetoothLE.GattTypes.hpp>
#include <Iot.Device.ZephyrHeartRateMonitorTypes.hpp>

.cpp ファイルに次のコードを追加します。

void __fastcall TForm1::ZephyrHeartRateMonitor1BatteryLevelUpdate (TObject *Sender, BYTE Value) {
	BateryLevel = IntToStr(Value) + "%";
}

キャラクタリスティックのサブスクライブ

キャラクタリスティックをサブスクライブするには、そのキャラクタリスティックの Subscribe 系メソッドを呼び出す必要があります。

たとえば、Heart Rate Measurement（心拍数測定値）キャラクタリスティックをサブスクライブするには、次のコードを追加します。

Delphi の場合：

procedure TForm1.HRMSubscribeBtnClick(Sender: TObject);
begin
  ZephyrHeartRateMonitor.SubscribeHeartRateMeasurement;
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::HRMSubscribeBtnClick(TObject *Sender) {
	FZephyrHeartRateMonitor->SubscribeHeartRateMeasurement();
}

データ更新の受信

サブスクライブしているキャラクタリスティックからのデータ更新の受信を開始するには、イベントのイベントハンドラを実装する必要があります。

たとえば、心拍数測定値の更新を受信するには、OnHeartRateMeasurementUpdate イベントのイベントハンドラを次のように実装します。

Delphi の場合：

uses
Iot.Family.BluetoothLE.GattTypes, Iot.Device.ZephyrHeartRateMonitorTypes;

var HRMValueText : UnicodeString;

procedure TForm1.ZephyrHeartRateMonitorHeartRateMeasurementUpdate(Sender: TObject; const Value: TGattHeartRateMeasurement);
begin
  HRMValueText := 'HR: ' + IntToStr(Value.HeartRateMeasurement) + 'bpm RRInterval: ' + IntToStr(Value.RRInterval) + ' EnergyExp: ' + IntToStr(Value.EnergyExpended) + ' Contact: ' + IntToStr(Ord(Value.ContactStatus));
end;

C++ の場合：

.h ファイルに次のコードを追加します。

#include <Iot.Family.BluetoothLE.GattTypes.hpp>
#include <Iot.Device.ZephyrHeartRateMonitorTypes.hpp>

.cpp ファイルに次のコードを追加します。

void __fastcall TForm1::FZephyrHeartRateMonitorHeartRateMeasurementUpdate(TObject *Sender,
		  const TGattHeartRateMeasurement &Value)
{
    TGattHeartRateMeasurement Ghrm = Value;
    HRMValueText = "HR: " + IntToStr(Ghrm.HeartRateMeasurement) + " bpm RRInterval : " + IntToStr(Ghrm.RRInterval) + " EnergyExp : " + IntToStr(Ghrm.EnergyExpended) + " Contact:" + IntToStr((int)Ghrm.ContactStatus);
}

キャラクタリスティックのサブスクライブ解除

キャラクタリスティックのサブスクライブを解除するには、そのキャラクタリスティックの Unsubscribe 系メソッドを呼び出す必要があります。

たとえば、Heart Rate Measurement（心拍数測定値）キャラクタリスティックのサブスクライブを解除するには、次のコードを追加します。

Delphi の場合：

procedure TForm1.HRMUnSubscribeBtnClick(Sender: TObject);
begin
  ZephyrHeartRateMonitor.UnsubscribeHeartRateMeasurement;
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::HRMUnSubscribeBtnClick(TObject *Sender) {
	FZephyrHeartRateMonitor->UnsubscribeHeartRateMeasurement();
}

キャラクタリスティックへの書き込み

キャラクタリスティックに書き込むには、それに対応する、コンポーネントのプロパティを設定する必要があります。それには、そのキャラクタリスティックの Create メソッドを使用し、必要な値を引数に渡します。その後、それらの値をキャラクタリスティックに設定します。

たとえば、IoT 電球の色を更新するには、そのコンポーネントの ControlCharacter プロパティを設定する必要があります。このプロパティに書き込むには、次のコードを追加します。

Delphi の場合：

procedure TForm1.SetColorClick(Sender: TObject);
var
  LColor: TAlphaColor;
  LControl: TControlCharacter;
  LIntensity: Integer;
begin
  LIntensity := 80;
  LColor := claOrange; //System.UITypes.TAlphaColor
  LControl := TControlCharacter.Create(LColor, LIntensity, TLEDCommand.ColorCommand);
  YeelightBlue1.ControlCharacter := LControl;
end;

C++ の場合：

void __fastcall TForm1::SetColorClick(TObject *Sender)
{
  TAlphaColor LColor;
  int LIntensity;
  LIntensity = 80;
  LColor =   TAlphaColor(claGreen); //System.UITypes.TAlphaColor
  TControlCharacter LControl = TControlCharacter(LColor, LIntensity, TLEDCommand::ColorCommand);
  YeelightBlue1->ControlCharacter = LControl;
}

エラー処理

デバイスに接続している間は、次のように、処理しなければならないさまざまなエラーが発生する可能性があります。

エラー	コンポーネント	説明
`OnDiscoveryError`	`TBluetoothDeviceDiscoveryManager`	マネージャが、指定された種類の近くのデバイスを検出できません。
`OnDiscoveryError`	Bluetooth LE コンポーネント	コンポーネントがデバイスを検出できません。

ThingConnect デバイスの操作

目次

デバイスとの接続

検出メカニズムメソッドを設定する

検出メカニズムメソッド ScanResponseAllDevices を使用する

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キャラクタリスティックのサブスクライブ解除

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関連項目

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