Data.Win.ADODB.TADOCommand.ConnectionString

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Delphi

property ConnectionString: WideString read FConnectionString write SetConnectionString;

C++

__property System::WideString ConnectionString = {read=FConnectionString, write=SetConnectionString};

プロパティ

種類 可視性 ソース ユニット
property published
Data.Win.ADODB.pas
Data.Win.ADODB.hpp
Data.Win.ADODB TADOCommand

説明

データベースの接続情報を指定します。

ConnectionString プロパティを設定すると,コマンドコンポーネントをデータストアに接続するために必要な情報を指定できます。ConnectionString に使用される値は,ADO が接続を確立するために使用する 1 つまたは複数の引数で構成されます。複数の引数はそれぞれをセミコロンで区切ったリストで指定します。



ADOCommand1.ConnectionString := 'Provider=YourProviderName;Remote Server=YourServerName';



ADOCommand1->ConnectionString = "Provider=YourProviderName;Remote Server=YourServerName";



設計時には,オブジェクトインスペクタから呼び出される利用可能な ADO データベース接続のリストから選択してください。

接続文字列をファイルに保存すると,再利用できます。そうしたファイルの名前だけを ConnectionString に指定しておけば,保存済みの接続文字列の再使用が可能です。

接続文字列には,自動ログインのための,ユーザー ID やパスワードなどのログイン情報を指定することもできます。

ADO は,接続文字列のために以下の 4 つの引数をサポートしています。ほかの引数(ユーザー ID やパスワードなど)は,ADO により処理されずに,単純にプロバイダに渡されます。



引数 意味

プロバイダ

接続に使用するプロバイダの名前

ファイル名

接続情報を格納するファイルの名前

リモートプロバイダ

クライアント側接続に使用するプロバイダの名前

リモートサーバー

クライアント側接続に使用するサーバーのパス名



メモ:  ADO コマンドコンポーネントのデータベースへの接続は,Connection プロパティで指定された TADOConnection を介して行うか,ConnectionString で指定された接続文字列を介して直接行うことができます。データベースに接続するためのこの 2 つの手段は相互に排他的です。

メモ:  接続を開くと,ConnectionString の内容は ADO により変更される場合があります。この動作の一例として,ADO 定義の引数がそのプロバイダの対応要素にマップされる場合を挙げることができます。

関連項目