System.SyncObjs.TSemaphore.Create
Delphi
constructor Create(UseCOMWait: Boolean = False); overload;
constructor Create(SemaphoreAttributes: PSecurityAttributes; AInitialCount, AMaximumCount: Integer; const Name: string; UseCOMWait: Boolean = False); overload;
constructor Create(DesiredAccess: Cardinal; InheritHandle: Boolean; const Name: string; UseCOMWait: Boolean = False); overload;
C++
__fastcall TSemaphore(bool UseCOMWait)/* overload */;
__fastcall TSemaphore(Winapi::Windows::PSecurityAttributes SemaphoreAttributes, int AInitialCount, int AMaximumCount, const System::UnicodeString Name, bool UseCOMWait)/* overload */;
__fastcall TSemaphore(unsigned DesiredAccess, bool InheritHandle, const System::UnicodeString Name, bool UseCOMWait)/* overload */;
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
constructor | public | System.SyncObjs.pas System.SyncObjs.hpp |
System.SyncObjs | TSemaphore |
説明
TSemaphore オブジェクトをインスタンス化します。
Create を呼び出すと、TSemaphore オブジェクトを作成することができます。
第 1 のコンストラクタでは、カウンタの初期値が 1 である無名のバイナリ セマフォを作成します。また、このセマフォは、デフォルトのセキュリティ記述子を用いるものとして作成されます。つまり、現在のプロセスの子プロセスは、このセマフォのハンドルを継承できないことになります。これは基本的に、無名の TMutex オブジェクトを生成するのと同等です。UseCOMWait パラメータを設定すると、スレッドがブロックされてオブジェクトを待っているときでも、任意の STA(シングル スレッド アパートメント)COM 呼び出しを逆にこのスレッドに対して行うことができます。
第 2 のコンストラクタでは、名前を指定して既存のセマフォを開くことができます。各パラメータの意味は以下のとおりです。
パラメータ |
意味 |
DesiredAccess |
セマフォに対するアクセスの種類です。要求した種類のアクセスが許可されなかった場合、コンストラクタは失敗します。SEMAPHORE_ALL_ACCESS、SEMAPHORE_MODIFY_STATE、SYNCHRONIZE、_DELETE、READ_CONTROL、WRITE_DAC、WRITE_OWNER の定数を任意に組み合わせて指定できます。 |
InheritHandle |
このパラメータを設定すると、子プロセスはハンドルを継承します。 |
Name |
開くセマフォの名前です。名前は大文字/小文字が区別されます。 |
UseCOMWait |
このパラメータを設定すると、スレッドがブロックされてオブジェクトを待っているときでも、任意の STA COM 呼び出しを逆にこのスレッドに対して行うことができます。 |
第 3 のコンストラクタでは、以下のパラメータ リストに示されたいくつかの属性を持つ名前付きセマフォを作成します。
パラメータ |
意味 |
SemaphoreAttributes |
セマフォのセキュリティ属性です。SemaphoreAttributes は _SECURITY_ATTRIBUTES レコードへのポインタ型であり、nLength、lpSecurityDescriptor、InheritHandle の各フィールドを持っています。 nLength フィールドは、_SECURITY_ATTRIBUTES レコードのサイズ(バイト単位)と必ず等しくなければなりません。lpSecurityDescriptor は、セマフォのセキュリティ記述子へのポインタです。最後の InheritHandle は、セマフォのハンドルを子プロセスに継承させる場合に True になります。 |
AInitialCount |
セマフォ カウンタ変数の初期値で、共有リソースの未使用ユニットの初期数を示します。 |
AMaximumCount |
セマフォ カウンタ変数の最大値で、共有リソースの使用可能ユニットの数を示します。 |
Name |
セマフォの名前です。名前は大文字/小文字が区別されます。 |
UseCOMWait |
このパラメータを設定すると、スレッドがブロックされてオブジェクトを待っているときでも、任意の STA COM 呼び出しを逆にこのスレッドに対して行うことができます。 |