バッチ更新モードでのデータセットのオープン

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ADO データセットをバッチ更新モードで開くには、次の条件を満たしている必要があります。

  1. コンポーネントの CursorType プロパティが ctKeySet(デフォルトのプロパティ値)または ctStatic になっていること。
  2. LockType プロパティが ltBatchOptimistic であること。
  3. コマンドが SELECT クエリであること。

データセット コンポーネントをアクティブにする前に、CursorType プロパティと LockType プロパティを上記のように設定します。コンポーネントの CommandText プロパティ(TADODataSet の場合)または SQL プロパティ(TADOQuery の場合)に SELECT 文を割り当てます。TADOStoredProc コンポーネントの場合は、結果セットを返すストアド プロシージャの名前を ProcedureName に設定します。これらのプロパティは、設計時に[オブジェクト インスペクタ]を使って設定するか、実行時にプログラムで設定することができます。次の例では、バッチ更新モードのための TADODataSet コンポーネントの準備を示します。

with ADODataSet1 do begin
  CursorLocation := clUseClient;
  CursorType := ctStatic;
  LockType := ltBatchOptimistic;
  CommandType := cmdText;
  CommandText := 'SELECT * FROM Employee';
  Open;
end;
ADODataSet1->CursorLocation = clUseClient;
ADODataSet1->CursorType = ctStatic;
ADODataSet1->LockType = ltBatchOptimistic;
ADODataSet1->CommandType = cmdText;
ADODataSet1->CommandText = "SELECT * FROM Employee";

データセットをバッチ更新モードで開いた後は、データに加えた変更はすべて、ベース テーブルに直接適用されるのではなく、キャッシュに格納されます。

関連項目