記憶クラスと型

提供: RAD Studio
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識別子とオブジェクトを結び付けるときには,各識別子は最低 2 つの属性,すなわち記憶クラスと型(データ型)を持っていなければなりません。C++ コンパイラは,ソースコード中の暗黙の,あるいは明示的な宣言からそれらの属性を割り出します。

記憶クラスは,オブジェクトの記憶場所と持続期間あるいは寿命(プログラムが終了するまで,あるいは特定のコードブロックが実行されている間)を指定します。記憶クラスは,宣言の構文,またはその宣言構文が置かれたソースコード中の位置,あるいはその両方によって確立されます。

データ型は「オブジェクトに割り当てられるメモリの量」と「オブジェクトに割り当てられた記憶域中のビットパターンをプログラムがどのように解釈するか」を決定します。データ型は,その値に対して行える何通りかの演算を伴った,その型の識別子がとり得る一定の範囲(たいていの場合は処理系により異なる)の値として考えることができます。特殊なコンパイル時演算子 sizeof によって,すべての標準の,あるいはユーザー定義型のサイズ(バイト数)を求めることができます。sizeof 演算子の詳細については,sizeof 演算子を参照してください。

関連項目