RAD サーバー のマルチテナント サポート
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目次
概要
マルチテナント サポートにより、RAD Server データベース接続が 1つである RAD サーバーのインスタンス 1 つで、複数の独立したテナントをサポートできるようになりました。 各テナントは、RAD サーバー リソースの一意のセット(ユーザー、グループ、インストール、エッジ モジュール、その他データ)を保有します。
テナントはすべて、EMS Server にインストールされたカスタム リソースを持ちます。
また、管理者として、新しいテナントの作成、既存のテナントの編集、テナントの詳細の追加、編集、削除、そのテナントがアクティブかどうかの指定、必要なくなった際のテナントの削除などが行えます。
初期のテナント
RAD サーバーで作業する際、最低 1 つテナントが必要となります。初期てなんとは、デフォルトで提供されます。
シングルおよびマルチテナント モード
次のテナント モードのいずれかで作業することができます:
- シングル テナント モード
- マルチ テナントモード
デフォルトでは、RAD サーバーをシングル テナント モードでインストールまたはアップグレードします。マルチテナントが必要ない場合、シングル テナント モードで作業を進めることができます。
シングル テナント モードでは、初期テナントを変更するには、EMSServer.ini ファイル内の DefaultTenantId プロパティを変更します。詳細については、「EMS サーバーの構成を手動で編集する」トピックを参照してください。
マルチテナント モードを使用して開始するには:
- 次のデフォルトの場所で EMSServer.ini ファイルを探します:
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
- マルチテナント モードを有効にします。詳細については、「EMS サーバーの構成を手動で編集する」トピックを参照してください。
- メモ: これで、RAD サーバーのデータが、初期テナントのデータとなりました。
- さらにテナントを作成するには、「EMS マルチテナント コンソール」を使用します。
データを、EMS コンソール UI 内のテナントで管理する
EMS コンソール UI で、ブラウザ内の各テナントに特化して表示される分析データを探索することができます。[サイン イン]ページでは、次のフィールドを入力します:
- [ユーザーを入力]: ユーザー名
- [パスワード]: 自分のパスワード。
- [テナントを入力]: 使用したいデータのテナント名
- [テナント シークレットを入力]: 使用したいデータのテナントのシークレット
- メモ: シングル テナント モードで作業している場合、フィールド[テナントを入力]と[テナント シークレットを入力]は入力しなくて構いません。 デフォルトでは、システムは RAD サーバーの初期テナントを使用します。
EMS コンソール UI での作業の詳細については、トピック「EMS コンソール UI」を参照してください。
テナントでの作業
- 新しいテナントの追加、すべてのテナントのリスト、テナントの詳細の編集、テナントの削除を行うには、「EMS マルチテナント コンソール」を参照してください。
- 特定のテナントのユーザー、グループ、インストール、エッジモジュール、その他カスタム データのデータ編集を行うには、EMS 管理コンソール アプリケーションを使用します。
EMS マルチテナント コンソールは、Windows および Linux で使用することができます。EMS 管理コンソール アプリケーションは、Windows プラットフォームでのみ使用できます。
EMS マルチテナント コンソール
このスタンドアロン アプリケーション(EMSMultiTenantConsole.exe)は、次のフォルダにあります:
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin
- Linux 64 ビット:
EMS installer
マルチテナント コンソールでは次のことが行えます:
- 新しいテナントの追加
- テナントの表示
- テナントの名前、詳細、シークレットの編集、およびテナントがアクティブかどうかの指定
- テナントの削除
- すべてのテナントのリスト
メモ: すべてのテナントを削除することはできません。最後の 1 つは削除できなくなっています。