問い合わせタイプのデータセットの使い方

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問い合わせタイプのデータセットを使用する手順は次のとおりです。

  1. 適切なデータセットコンポーネントをデータモジュール上かフォーム上に配置して,Name プロパティにアプリケーションに適したユニークな値を設定します。
  2. 問い合わせを行うデータベースサーバーを設定します。設定の方法は,問い合わせタイプのデータセットごとに異なっています。しかし通常は,データベース接続コンポーネントを指定します。
    • TQuery の場合,DatabaseName プロパティを使用し,TDatabase コンポーネントまたは BDE エリアスを指定する
    • TADOQuery の場合,Connection プロパティを使用し,TADOConnection コンポーネントを指定する
    • TSQLQuery の場合,SQLConnection プロパティを使用し,TSQLConnection コンポーネントを指定する
    • TIBQuery の場合,Database プロパティを使用し,TIBConnection コンポーネントを指定するデータベース接続コンポーネントの使い方については,「データベースへの接続」を参照してください。
  3. データセットの SQL プロパティに SQL 文を指定します。必要であれば SQL 文にパラメータを指定します。
  4. 問い合わせデータがビジュアルデータコントロールで使用される場合は,データソースコンポーネントをフォームやデータモジュールに追加して,DataSet プロパティに問い合わせタイプのデータセットを設定します。データソースコンポーネントは,問い合わせの結果(結果セット)を,データベース対応コンポーネントに転送し,表示できるようにします。データベース対応コンポーネントの DataSource プロパティと DataField プロパティを使ってデータソースに接続します。
  5. 問い合わせコンポーネントをアクティブにします。結果セットを返す問い合わせの場合は,Active プロパティか Open メソッドを使用します。テーブルに対して操作を実行するだけで結果を返さない問い合わせを実行する場合は,実行時に ExecSQL メソッドを使用します。複数回問い合わせを実行する予定であれば,Prepare を呼び出して,データアクセス層を初期化し,パラメータ値を問い合わせに結合するとよいでしょう。問い合わせの準備については,「問い合わせの準備」を参照してください。

以上の基本手順のほかに,以下のトピックでは,問い合わせタイプのデータセットを使用するときマスター/詳細関係を確立する方法と,単方向カーソルしか必要ない場合のパフォーマンス向上の方法について説明しています。

関連項目