簡単な ThingPoint アプリケーションの実装

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EMS サーバーからの要求をリスンし必要なデータを応答する ThingPoint アプリケーションを新規に作成できます。

その ThingPoint アプリケーションには次のコンポーネントが必要です。

  • TEMSProvider コンポーネント。EMS サーバーとの接続をセットアップするために使用します。
  • TEMSEdgeService コンポーネント。EMS サーバーからの要求をリスンするために使用します。

EMS クライアント アプリケーションには次のコンポーネントが必要です。

  • TEMSProvider コンポーネント。EMS サーバーとの接続をセットアップするために使用します。
  • TBackendEndpoint コンポーネント。ThingPoint の特定のリソースにアクセスするために使用します。

このサンプル用に、EMS サーバーセットアップして実行しておかなければなりません。

ThingPoint アプリケーションの作成

  1. マルチデバイス アプリケーションを新規作成します。
    • Delphi の場合: [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - Delphi]を選択します。
    • C++ の場合: [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - C++Builder]を選択します。
  2. [ツール パレット]TEMSProvider コンポーネントを探してフォームにドロップします。
  3. [オブジェクト インスペクタ]で、EMS サーバー構成に従って、EMS サーバー関連のパラメータを次のように構成します。
    • URLHostlocalhost
    • URLPort8080
    • URLProtocol: http
  4. [接続テスト]ボタンをクリックします。接続が正常にセットアップされていれば、EMS サーバーの現在のバージョンを示すメッセージが出力されます。
  5. [ツール パレット]TEMSEdgeService コンポーネントを探してフォームにドロップします。
  6. [オブジェクト インスペクタ]TEMSEdgeService のパラメータを次のように構成します。
    • ProviderEMSProvider1
    • ModuleNameWinEdge1
  7. [オブジェクト インスペクタ]で、EMS サーバーの要求をリスンするための TEMSEdgeService パラメータを次のように構成します。
    • ListenerProtocolhttp
    • ListenerService.Hostlocalhost
    • ListenerService.Port8081
  8. アプリケーションをビルドして実行します。F9 キーを押すか[実行|実行]を選択します。
    メモ: 32 ビット Windows64 ビット WindowsOS X の各ターゲット プラットフォームでのみ ThingPoint を実行できます。

ThingPoint データを取得する EMS クライアント アプリケーションの作成

  1. マルチデバイス アプリケーションを新規作成します。
    • Delphi の場合: [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - Delphi]を選択します。
    • C++ の場合: [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - C++Builder]を選択します。
  2. [ツール パレット]TEMSProvider コンポーネントを探してフォームにドロップします。
  3. [オブジェクト インスペクタ]で、EMS サーバー構成に従って、EMS サーバー関連のパラメータを次のように構成します。
    • URLHostlocalhost
    • URLPort8080
    • URLProtocolhttp
  4. フォームに TBackendEndpoint コンポーネントをドロップします。
  5. [オブジェクト インスペクタ]で、ThingPoint リソースを使用するための TBackendEndpoint パラメータを次のように設定します。
    • Provider: ドロップダウン リストから、TEMSProvider コンポーネントの名前(EMSProvider1)を選択します。
    • Resourceedgemodules/WinEdge1/version
    • Resource suffix: このチュートリアルでは空のままにしておきます。
    • MethodrmGET
    TBackendEndpointConfigurationThingPointVersion.png

応答データをビジュアルにバインドする

  1. [LiveBinding デザイナ]を開いて、ThingPoint からの応答データをビジュアルにバインドします。[表示|LiveBinding デザイナ]を選択します。
  2. [LiveBinding デザイナ]で、TBackendEndpoint コンポーネントの Response.JSONText プロパティを右クリックし、[新規コントロールにリンク...]オプションを選択して、応答を新しい TMemo コンポーネントにリンクします。
    EMSClientDesignViewThingPoint.png
  3. フォームに新しい TButton コンポーネントをドロップします。
  4. TButton コンポーネントの OnClick イベントを(ダブルクリックして)作成し、以下のコードを追加します。
    • Delphi の場合:
    procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
    begin
        BackendEndpoint1.Execute;
    end;
    
    • C++ の場合:
    void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender)
    {
        BackendEndpoint1->Execute();
    }
    
  5. アプリケーションをビルドして実行します。
    EMSClientExecutionThingPoint.png

関連項目