項目コンポーネントの操作:概要

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項目コンポーネントはデータセット内の個々の項目(列)を表します。項目コンポーネントを使ってアプリケーションでの表示と編集を制御することができます。

項目コンポーネントは,必ずデータセットに関連付けられています。アプリケーションでは,Data.DB.TField オブジェクトを直接使用することはありません。そのかわりアプリケーション内で使用する項目コンポーネントは,データセット内の列のデータ型に固有の TField の下位オブジェクトです。項目コンポーネントは,関連するデータセットの特定の列のデータにアクセスするため,Vcl.DBCtrls.TDBEditVcl.DBGrids.TDBGrid などのデータベース対応コントロールを提供します。

一般には 1 つの項目コンポーネントは,データ型やサイズなどデータセット内の 1 つの列つまり項目の特性を表します。そのうえ,配置,表示形式,編集形式などの項目の表示特性も表しています。たとえば Data.DB.TFloatField コンポーネントには,データの外観に直接影響する 4 つのプロパティがあります。

データの表示形式に影響する TFloatField プロパティ :



プロパティ 用途

Alignment

データの位置合わせを左揃え,中央揃え,右揃えに指定する

DisplayWidth

コントロールに一度に表示する桁数を指定する

DisplayFormat

データの表示形式を指定する(表示する小数点の桁数など)

EditFormat

編集中の値の表示方法を指定する



データセット内のレコードのスクロール時には,項目コンポーネントは現在のレコード内の項目値を表示して変更できるようにします。

項目コンポーネントには DisplayWidthAlignment など,多くの共通プロパティがありますが,TFloatFieldPrecision のようにデータ型に固有のプロパティもあります。こうしたプロパティはそれぞれ,フォーム上でのデータの表示形式に影響します。また Precision など一部のプロパティは,データを変更または入力するときに,ユーザーがコントロールに入力できる値に影響を与えます。

データセットの項目コンポーネントは dynamic(データベーステーブルの基本構造に基づいて自動生成される)か,または persistent(項目エディタで設定した特定の項目名とプロパティに基づいて生成される)です。動的項目と静的項目の長所は違っており,適合するアプリケーションの種類も違います。

以下のトピックで,項目コンポーネントについて詳しく説明します。

関連項目