[ライブラリ]

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ツール > オプション > 環境オプション > Delphi オプション > ライブラリ

このページを使用すると、すべてのパッケージのディレクトリ、コンパイラ オプション、リンカ オプションを指定できます。

項目 説明

[選択されたプラットフォーム]

このページの設定を適用する対象のターゲット プラットフォームを指定します。 たとえば、[OS X]を選択すると、対象のパスとディレクトリが OS X プラットフォームに適用されます。

各フィールドに、それぞれのサポートされているターゲット プラットフォーム用の特定パスとディレクトリが事前にロードされます。 現在のプロジェクトで有効なプラットフォームから選択できます。

[ライブラリ パス]

.dcp ファイルや .bpi ファイルなど、パッケージに必要なファイルをコンパイラが見つけられるよう検索パスを指定します。

これは、Delphi グローバル ライブラリ パスです。コンパイラは、ライブラリ パスに存在するファイルのみ検出できます。 ライブラリ パスにないファイルを含んだパッケージをビルドしようとすると、コンパイラ エラーが発生します。

一部のリソース ファイル(controls.res など)は Release フォルダにしか存在しません(Debug フォルダにはありません)。そのため、プロジェクトの Release ディレクトリを[ライブラリ パス]に指定するか、ライブラリ パス内の少なくとも 1 つの変数から展開されるようにする必要があります。

[パッケージの出力ディレクトリ]

コンパイルされたパッケージ ファイルの出力場所を指定します。

[DCP 出力ディレクトリ]

Delphi コンパイル済みパッケージの出力場所を指定します。

[ブラウザ検索パス]

プロジェクトの検索パスまたはソース パスで識別子が見つからなかったときにコード エディタのコード参照機能がユニット ファイルを探すディレクトリを指定します。 コード エディタでは、コード参照に使用するユニット ファイルを以下の順に探します。

  1. Delphi のプロジェクト[検索パス]([プロジェクト|オプション...|Delphi コンパイラ])、または C++ の[インクルード ファイルの検索パス]([プロジェクト|オプション...|ディレクトリと条件定義])のいずれか。
  2. Win32 Delphi 言語プロジェクトの場合は、グローバルな参照パス(このオプション)。このオプションで指定されたディレクトリはプロジェクトのデバッグ用ソース パスに追加されます。 したがって、デバッガによるユニット ファイルの検索順序は以下のパス設定で決まります。
    • [ブラウザ検索パス](このオプション)
    • プロジェクトのソース パス(プロジェクトが保存されたディレクトリ)

[ユニット スコープ名]

ドット付き名前空間のプレフィックス(ユニット スコープ名)を指定して、コードの uses 句で名前空間の簡略表記を使用できるようにします。

たとえば、Embarcadero.Vcl.DB と記述するのではなく、Embarcadero.Vcl を名前空間のプレフィックスとして指定できます。 そうすれば、uses 句で単に DB; と指定できます。

名前空間のプレフィックスを追加すると、コンパイル時間が増加する可能性があることに留意してください。

[デバッグ用 DCU パス]

デバッグに使用する Delphi コンパイル済みユニットのパスを指定します。

[HPP 出力ディレクトリ]

ユーザー生成のヘッダー ファイルの出力先ディレクトリを指定します。 このオプションは、[C/C++ .hpp 出力ディレクトリ][出力 - C/C++]ページ上)と同等で、Pascal ユニットをコンパイルする際に、Delphi コンパイラが C++ ヘッダーを出力するかどうかを指定することができます。 ただし、このオプションはすべての Delphi プロジェクトに適用されますが、[C/C++ .hpp 出力ディレクトリ]が適用されるのは、現在の Delphi プロジェクトだけです。

デフォルト ディレクトリは ($(BDSCOMMONDIR)\hpp で、通常解決されると、C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\18.0\hpp になります(「環境変数」を参照)。


ヒント:

  • 編集ボックスに複数の値を列挙する場合は、それぞれの値をセミコロンで区切ります。 あるいは、各編集ボックスの横にある参照([...])ボタンをクリックして、それぞれに適したダイアログ ボックスを通じて複数の値を追加します。
  • 編集ボックスでオペレーティング システムの環境変数を指定する場合は、次の構文を使用します: $(VariableName)
    たとえば、{{(Config) 変数は、$(Config) が指定されている[<プロジェクト名> のプロジェクト オプション]ページの[ターゲット]フィールドに設定されている、特定の設定値に展開されます。 パスの中で }}(Config) を指定し、[ターゲット][Debug 構成]にしてパッケージのビルドを行うと、$(Config) には Debug ディレクトリしか含められません。そのため、Release ディレクトリにしか存在しない要素があれば、ビルド時に見つからない可能性があります。

関連項目