InterBase ToGo

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InterBase ToGo は、InterBase データベース エンジン ライブラリを使用してアプリケーションに直接組み込むことができるデータベース エンジンです。InterBase ToGo は、サーバーやエンド ユーザーのワークステーションにインストールする必要がなく、(InterBase Server や InterBase Desktop の場合とは異なり)マシンに InterBase がインストールされていなくても使用できます。

InterBase ToGo には、ToGoIBLite という 2 つの配置ライセンス形態があります。

データベース アプリケーションをデスクトップ(Windows および Mac OS X)やモバイル(iOS および Android)OS プラットフォームに配置する場合、"ToGo" ライセンス(有料)と "IBLite" ライセンス(無料)のどちらでも配置できます。ToGo と IBLite の開発モデルは同じで、どちらも InterBase ToGo ライブラリを使用した組み込みアプリケーションです。

PAServer への ToGo および IBLite アプリケーションの配置

InterBase ToGo アプリケーションまたは IBLite アプリケーションをテストする場合は、ローカル マシン上でさえ PAServer に配置しなければなりません。そうすれば、必要なすべての InterBase 機能ファイルを含めて、アプリケーションが完全にバンドルされます。

メモ: InterBase ToGo をインストールする際は、MSVC 2013 ランタイムが必要です。このランタイムは、Windows 7 およびそれ以前のバージョンの Windows ではデフォルトで使用できないため、InterBase ToGo を使用する前にインストールしておく必要があります。必要なファイルは、https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40784 または Web 上で "Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ" で検索して入手できます。

ToGo アプリケーションおよび IBLite アプリケーションを実行するマシンに PAServer をインストールする必要があります。Windows の場合も Mac OS X の場合も、インストール ファイルの格納場所は次のとおりです。

C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\PAServer\

PAServer のインストールおよび起動方法

Windows または Mac OS X 上で PAServer をインストールして起動する手順については、「プラットフォーム アシスタント サーバー関連トピック」に示されている各トピックを参照してください。

メモ: Windows の場合は、PAServer を管理者権限で実行しなければなりません。

Windows プラットフォームでの InterBase ToGo アプリケーション開発

InterBase ToGo Edition は、以下の Windows プラットフォームで使用でき、同じ InterBase バージョンの InterBase Desktop Edition または Server Edition で作成された InterBase データベースにアクセスできます。

Windows のシステム要件

  • Microsoft Windows Vista
  • Microsoft Windows 8
  • Microsoft Windows 7(32 ビットおよび 64 ビット)
  • Microsoft Windows XP(SP2)(もうサポートされていません)
  • Microsoft Windows Server 2003(もうサポートされていません)、2008
  • Microsoft Windows Server 2008 R2(64 ビット)
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows 2000(SP4)

InterBase ToGo の管理するデータをモバイル デバイス上で参照する基本手順を以下で説明しています。

Mac OS X プラットフォーム向け InterBase ToGo アプリケーションの開発

Mac のシステム要件

  • Mac で以下のいずれかが動作する必要があります。
    • OS X 10.9(Mavericks)
    • OS X 10.10(Yosemite)
    • OS X 10.11 (El Capitan)

Mac 向け InterBase ToGo アプリケーションをサンドボックス化する

InterBase XE7 Update 2 からは、サンドボックス化されたアプリケーションを RAD Studio で Delphi/C++ を使って構築することができます。詳細については、「Mac OS X 向け InterBase ToGo アプリケーションのサンドボックス化」を参照してください。

メモ: サンドボックス化されていないアプリケーションを Mac OS X に配置する場合は、「サンドボックス化されていない Mac OS X 向け InterBase アプリケーション」を参照してください。

Mac OS X 向け InterBase ToGo アプリケーションの開発方法の詳細は、「Mac OS X プラットフォーム」を参照してください。

モバイル デバイス向け InterBase ToGo アプリケーションの開発

iOS のシステム要件

サポート対象 iOS デバイス:

  • iPod Touch、iPhone、iPad
  • iOS 8 以降

Mac OS X および iOS アプリケーション開発では、次のソフトウェアを Mac にインストールする必要があります。

Android のシステム要件

以下のオペレーティング システムのバージョンを搭載した Android デバイスがサポートされています。

  • Lollipop 5
  • KitKat 4.4
  • Jelly Bean(4.1.x、4.2.x、4.3.x)
  • Ice Cream Sandwich(4.0.3、4.0.4)

InterBase ToGo の管理するデータをモバイル デバイス上で参照する基本手順を以下で説明しています。

InterBase ToGo アップデートの適用

RAD Studio で使用される InterBase ToGo ファイルは C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 フォルダに含まれています。

PathInterbaseToGoFilesXE6.png

InterBase ToGo アップデートをダウンロードするには、「InterBase 登録ユーザー向けダウンロード」ページにアクセスして、「InterBase XE7 ToGo Edition, Win/OSX/iOS/Android」をダウンロードします。

InterBase XE7 ToGo アップデートは上記のディレクトリなどの zip ファイルを集めたものです。

DownloadInterbaseToGoXE6.png

InterBase ToGo アップデートを適用するには、以下の手順に従います。

  1. win32_min.zip または win64_min.zip の内容を C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 ディレクトリに解凍します。
  2. iOS プラットフォームの場合は、ios_device.zipios_sim.zipios64_device.zipios64_sim.zip の内容を C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 フォルダに解凍します。
  3. Android プラットフォームの場合は、android_togo.zip の内容を C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 フォルダに解凍します。
  4. Mac OS X プラットフォームの場合は、osx32_min.zip の内容を C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 ディレクトリに解凍します。
  5. ios_device.zip 内の libibtogo.a を RAD Studio インストール ディレクトリ内の lib\iosDevice32\debug フォルダと lib\iosDevice32\release フォルダの両方に解凍します。
  6. ios64_device.zip 内の libibtogo.a を RAD Studio インストール ディレクトリ内の lib\iosDevice64\debug フォルダと lib\iosDevice64\release フォルダの両方に解凍します。
  7. android_togo.zip 内の libibtogo.a を RAD Studio インストール ディレクトリ内の lib\android\debug フォルダと lib\android\release フォルダの両方に解凍します。

モバイル デバイスへの InterBase ToGo アプリケーションの配置に関するトラブルシューティング

InterBase のライセンスの問題

開発環境でデータベースに接続したときにエラー([unavailabale database.])が発生したら、それは Interbase ToGo のライセンスを配置し忘れたことを示しています。

  • アプリケーションをモバイル デバイス上で実行するには、reg_ibtogo.txt または reg_iblite.txt のライセンス ファイルを配置します。
  • ライセンス ファイルは、 C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\InterBase\redist\InterBaseXE7 ディレクトリにあります。

よくあるエラーと解決方法

以下に挙げるのは、データベースへの接続時に発生しがちなエラーと、その問題を解決するための案です。

モバイル上でのエラー 解決方法
GDBFileNotFound.PNG データベース ファイル(dbdemos.gdb)が 'StartUp\Documents\'(iOS の場合)または 'assets\internal\'(Android の場合)に配布されているかを確認します。
IBToGoLic.PNG InterBase ToGo データベースにアクセスするための有効なユーザーおよびパスワードを指定します。
LicenseIssueFD.png InterBase ToGo のライセンス ファイルが配布されているかを確認します。
NeedToPointLocalFile.PNG 接続コンポーネント(dbExpress の SQLConnection コンポーネントまたはFireDAC の FDConnection コンポーネント)の OnBeforeConnect イベントのイベント ハンドラを追加して、ローカル ファイルを指定しているかを確認します。

関連項目