コンポーネントのインターフェースの定義
ダイアログボックスのコンポーネント化:インデックス への移動
ダイアログボックス用のコンポーネントを作成する場合,まずアプリケーション開発者から見てどのようなコンポーネントを作成するのかという点を考察します。つまり,ダイアログボックスとそれを使用するアプリケーションとの間のインターフェースを考案します。
たとえば,コモンダイアログボックスコンポーネントにはプロパティがあります。アプリケーション開発者はそのプロパティを通してキャプションやコントロールを初期設定し,またダイアログボックスが閉じられた後は必要な情報を読み出します。この場合,情報を直接やり取りするのはラッパーコンポーネントのプロパティであって,ダイアログボックスのコントロールではありません。
インターフェースは情報を十分に受け渡す必要があります。つまり,アプリケーションが希望する形でダイアログボックスフォームを表示し,また,アプリケーションが必要とする情報を返す必要があります。コンポーネントのプロパティは,ダイアログボックスに表示されるすべてのデータを扱うものと考えてください。
[バージョン情報]ダイアログボックスの場合は情報を返す必要はありません。そのため,ラッパーのプロパティで受け渡す情報は,[バージョン情報]ダイアログボックスの表示を指定するための情報だけです。[バージョン情報]ダイアログボックスには,アプリケーションで指定できるフィールドが 4 つあるので,それに対応する 4 つの文字列型のプロパティを用意します。