メニュー項目の命名
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メニュー コンポーネントそのものとは異なり、メニュー項目をフォームに追加する際には、それらに明示的に名前を付ける必要があります。それには、次の 2 とおりの方法があります。
- Name プロパティの値を直接入力する。
- Caption プロパティの値をまず入力し、そのキャプションから Name プロパティの値が自動的に生成されるようにする。
たとえば、メニュー項目の Caption プロパティ値を File にした場合、そのメニュー項目の Name プロパティには、File1 という値が自動的に割り当てられます。Caption プロパティに値を入力する前に Name プロパティに値を入力した場合、Caption プロパティは、値が入力されるまで空白のままになります。
メモ: Delphi の識別子に使用できない文字を Caption プロパティに入力した場合、Name プロパティは自動的に適宜修正されます。たとえば、キャプションの先頭文字を数字にする場合でも、その数字の前に文字が付けられて自動的に Name プロパティ値が生成されます。
この例をいくつか次の表に示します。なお、表中のすべてのメニュー項目は同じメニュー バーに表示されるものとします。
キャプションの例とそれらの派生名
コンポーネントの Caption プロパティ値 | 自動的に生成される Name プロパティ値 | 説明 |
---|---|---|
ファイル(&F) |
File1 |
アンパサンド(&)を削除します。 |
ファイル(&F)(2 回目の出現) |
File2 |
重複項目を数字で順序付けします。 |
1234 |
N12341 |
先頭に文字を、末尾に序数を、それぞれ追加します。 |
1234(2 回目の出現) |
N12342 |
数字を追加して、派生した名前のあいまいさを除きます。 |
$@@@# |
N1 |
命名規則に従わない非標準文字をすべて削除し、先頭に文字を、末尾に序数を、それぞれ追加します。 |
-(ハイフン) |
N2 |
同様に、命名規則に従わない非標準文字を削除し、先頭に文字を、末尾には 2 回目の出現を表す序数を追加します。 |
メニュー コンポーネントの場合と同じように、メニュー項目名がすべてフォームの型宣言に追加され、その後は、[オブジェクト インスペクタ]のコンポーネント リストに表示されます。