内部データ記憶域

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プロパティのデータを格納する方法に制限はありません。ただし、一般に、Delphi コンポーネントは以下の規約に従います。

  • プロパティ データはクラス フィールドに格納されます。
  • プロパティ データの格納に使用されるフィールドは可視性が private であり、コンポーネント自身の内部からのみアクセスされます。派生コンポーネントでは継承プロパティを使用しなければならず、プロパティの内部データ記憶域に直接アクセスする必要はありません。
  • これらのフィールドの識別子は、プロパティの名前の先頭に文字 F を付け加えたもので構成されます。たとえば、TControl に定義されている Width プロパティの生データは、FWidth というフィールドに格納されます。

これらの規約の根底には、プロパティの背後にあるデータにアクセスするのはプロパティの実装メソッドだけである、という原則があります。そのデータをメソッドや別のプロパティで変更する必要がある場合は、記憶域のデータに直接アクセスするのではなく、プロパティを通じてその操作を行います。これにより、継承プロパティの実装を変更しても、派生コンポーネントは無効にはなりません。

関連項目