Linux での運用環境への RAD サーバー エンジンまたは RAD サーバー コンソールのインストール
RAD サーバー エンジンのセットアップ への移動
Linux マシン上において、RAD サーバー エンジンは次のオプションで設定することができます:
- スタンドアロン RAD サーバー エンジンを作成するには、「スタンドアロン インストール」を参照してください。
- Apache 用 RAD サーバー エンジンを作成するには、「Apache サーバーのサポート」を参照してください。
前提条件
Linux 上で RAD サーバー エンジンを構成するには、次が必要です:
- Windows 上での RAD Studio
- Linux マシン(仮想マシンでも可)
- Linux マシン上にインストールされた InterBase
- Linux 上で RAD サーバー開発テストをする場合には、InterBase 2017 for Linux を https://downloads.embarcadero.com/free/ibdev からダウンロードし登録してください。
- Linux マシン上にインストールされた Apache(Apache サーバーのサポートのため)
メモ: Ubuntu 16.04 LTS をインストールする場合、RAD サーバーには "libcurl3" パッケージが必要となります。
Linux のサポート
次の場所に、RAD サーバー ファイル LinuxEMSServer.tar と ems_install.sh があります:
Linux 64 ビット: C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\EMSServer
Linux での RAD サーバー インストーラは 2 つのファイルからなります:
- LinuxEMSServer.tar: サーバー、ツール、パッケージ、静的ファイルを含むアーカイブ。
- ems_install.sh: ファイル群を展開し、それらを必要な場所に配置し、属性や権限を割り当てるためのファイル。
LinuxEMSServer.tar には次のものが含まれています:
- サーバー:
server\EMSDevServerCommand
(スタンドアロン サーバー用)server\libmod_emsserver.so
(Apache サーバーのサポート用)server\EMSMultiTenantConsole
(RAD Studio マルチテナントのサポート用)
- ツール:
EMSDevConsoleCommand
(スタンドアロン サーバー用)server\libmod_emsconsole.so
(Apache サーバーのサポート用)
- EMSDevConsoleCommand に必要な objrepos ファイル:
objrepos\webresources
objrepos\ems\EMSMSERVER.IB
objrepos\ems\EMSMSERVER.SQL
objrepos\ems\emsserver.ib
objrepos\ems\emsserver.sql
objrepos\ems\emsserver.ini
- サーバーまたはツールで必要なパッケージ:
rtl\bplFireDACSqliteDriver250.so
rtl\bplrtl250.so
rtl\bplFireDACCommonDriver250.so
rtl\bplFireDAC250.so
rtl\bpldbrtl250.so
rtl\bplFireDACIBDriver250.so
rtl\bplFireDACCommon250.so
rtl\bplxmlrtl250.so
rtl\bplemsserverapi250.so
FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムと使用する場合、その FireDAC ドライバ(SQLite なら bplFireDACSqliteDriver250.so
など)が必要となります。
RAD サーバー エンジンは、セットアップを完了すると、次のデフォルト パスを使用します:
- EMSDevServerCommand、EMSDevConsoleCommand は、/usr/lib/ems に配置
- mod_emsconsole、mod_emsserver は、/usr/lib/apache2/modules に配置(Apache がインストールされている場合、次の場所が使用されていない場合: /usr/lib/ems)
- ib、 sql、ini、および webresources フォルダは、/etc/ems に配置
- RTL および DBRTL パッケージ(*.so)は、/usr/lib/ems に配置
- また、インストーラは /var/emsserver_install.log を作成します。
スタンドアロン インストール
- スタンドアロン サーバーをインストールするには、
EMS_install.sh
ファイルは実行することが必要です。 - スタンドアロン サーバーを実行するには、
EMSDevServerCommand
を実行することが必要です。
カスタム RAD サーバーリソースのパッケージを 1 つまたは複数作成した場合、それらをパッケージ共有ライブラリ ファイルにビルドする必要があります。
- EMSDevServerCommand に必要な ObjRepos ファイル:
objrepos\ems\emsserver.ib
objrepos\ems\EMSMSERVER.SQL
objrepos\ems\EMSMSERVER.IB
objrepos\ems\EMSMSERVER.SQL
objrepos\ems\emsserver.ini
Apache サーバーのサポート
適切に設定された権限にて、Apache サーバー上で動作する RAD サーバー エンジンまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。
- Windows または Linux 用 Apache HTTP Server をダウンロードおよびインストールします。
- メモ:
- RAD サーバー エンジンを
ems_install.sh
を利用してインストールします。 - Apache HTTP Server を設定して、RAD サーバー Apache サーバーおよび RAD サーバー Apache コンソール モジュールを読み込みます。
- Linux の Red Hat や関連する の非 Debian ディストリビューションの場合、Apache の
httpd.conf
ファイルを次のように編集します。
- 次の行を追加して、RAD サーバー Apache サーバー モジュール(
libmod_emsserver.so
)を読み込みます:
- 次の行を追加して、RAD サーバー Apache コンソール モジュール(
libmod_emsconsole.so
)を読み込みます:
- Location タグを追加してコンテナを作成し、そこで、特定の URL へのアクセス制御ルールを指定することができます。
- Linux の Ubuntu や同様の Debian ディストリビューションの場合、これらのステップに従い、RAD サーバー Apache サーバーや RAD サーバー Apache コンソール モジュールを設定します。
- 新しいファイルを
ems.load
という名前で、Apache のmods-available
ディレクトリに作成し、RAD サーバー Apache サーバーとコンソール モジュールを、必要に応じて読み込みます。
- 次に、別の新しいファイル
ems.conf
も、Apache のmods-available
ディレクトリに作成し、指定された URL へのアクセス制御ルールを指定するのに使用する、適切な Location タグを入れます。
- 準備が整ったら、RAD サーバー モジュールを次のように a2enmod を使用して、有効にします。
- RAD サーバー モジュールを無効にする必要がある場合には、a2dismod を次のように使用します。
- Linux の Red Hat や関連する の非 Debian ディストリビューションの場合、Apache の
- InterBase Server が実行されていること、および、RAD サーバー エンジンまたは RAD サーバー コンソールが設定済みであることを確認し、RAD サーバー データベースが InterBase から利用可能であることも確認しておきます。
- Apache Server を Linux ディストリビューションに対して適切に再起動し、新たに設定された RAD サーバーモジュールを読み込みます。
- RAD サーバー Apache サーバー モジュールが適切に実行されているか確認するため、Web ブラウザを開き、次のように入力します:
http://localhost/ems-server/version
- RAD サーバー Apache コンソール モジュールには、次よりアクセスします:
http://localhost/ems-console/
- メモ: SELinux を無効にし、Apache が外部の IP およびポートに接続できるようにします。