UML 1.5 シーケンス図の定義
UML 1.5 相互作用図 への移動
クラス図は、静的なモデルのビューです。 それに対して、相互作用図は動的で、オブジェクトがどのように協調して動作するかを描画します。
定義
シーケンス図は、どのようにオペレーションが実行されるのか(どのメッセージがいつ送信されるのか)詳細を記述するための相互作用図です。 シーケンス図は、時間の流れに従って整理されています。 時間はページの下に向かって流れます。 オペレーションにかかわるオブジェクトは、メッセージのシーケンス中に現れる順序にしたがって、左から右に向かって並べます。
サンプル図
以下のシーケンス図は、ホテルの予約を行います。 メッセージのシーケンスを開始するオブジェクトは、予約窓口(window: UserInterface)です。
UserInterface
は、makeReservation()
メッセージを HotelChain
に送信します。 続いて、HotelChain
は、makeReservation()
メッセージを Hotel
に送信します。 Hotel が空き部屋を持つ場合、Reservation
と Confirmation
を生成します。
点線で記述された垂直線はライフラインであり、そのオブジェクトが存在する時間を表します。 矢印はメッセージ呼び出しを表します。 矢印は、送信側から、受信側のライフライン上にあるメッセージの活性区間の最上部に向けて引きます。 活性区間は、メッセージの実行期間を表します。
ここの図では、Hotel
が、部屋が空いているかどうかを決めるために再帰呼び出しを行っています。 部屋が空いている場合、Hotel
は Reservation
と Confirmation
を生成します。 再帰呼び出しで記述するアスタリスクは、繰り返しを表します(ホテルでの各滞在日について部屋が空いているかどうかを確認するため)。 ブラケット([ ]
)内の式は、条件を表します。
図の中には、説明をわかりやすくするためのノートを記述することができ、端の折れた長方形の中にテキストを記述します。 ノートは、任意の UML 図に記述できます。