アクション バンドでの未使用の項目やカテゴリの非表示
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アクション バンドを使用するメリットの 1 つは、使用されていない項目やカテゴリをユーザーに対して非表示にできることです。時がたつにつれ、アクション バンドはアプリケーション ユーザーに応じてカスタマイズされていき、ユーザーが使用する項目のみが表示され、他は表示されなくなります。非表示の項目は、ユーザーがドロップダウン ボタンをクリックすると、再び表示されます。また、ユーザーは、カスタマイズ ダイアログで使用状況統計データをリセットすることにより、アクション バンドのすべての項目の表示を元に戻すことができます。項目の非表示はアクション バンドのデフォルトの動作ですが、この動作を変更して、個々の項目や、特定のコレクション(たとえば[ファイル]メニューなど)内のすべての項目、あるいは指定されたアクション バンド内のすべての項目が非表示にならないようにすることができます。
アクション マネージャは、アクションがユーザーから呼び出された回数を追跡しており、それは関連付けられている TActionClientItem の UsageCount フィールドに格納されています。アクション マネージャでは、また、アプリケーションが実行された回数(セッション数と呼ぶ)と共に、前回アクションが使用されたときのセッション数も記録しています。UsageCount の値は、項目が未使用のために非表示になるまでの最大セッション回数を検索するのに使用され、次に、現在のセッション数と前回の項目使用時のセッション数との差と比較されます。その差が PrioritySchedule で指定された数より大きい場合、項目は非表示になります。PrioritySchedule のデフォルト値を次の表に示します。
アクション マネージャの PrioritySchedule プロパティのデフォルト値
セッションの回数
(アクション バンド項目が使用されたセッション) |
セッションの回数
(項目が前回使用後、表示されたままになるセッション) |
---|---|
0、1 |
3 |
2 |
6 |
3 |
9 |
4、5 |
12 |
6 ~ 8 |
17 |
9 ~ 13 |
23 |
14 ~ 24 |
29 |
25 以上 |
31 |
設計時に、項目の非表示を無効にすることができます。特定のアクション(および、それが含まれているすべてのコレクション)が非表示にならないようにするには、その TActionClientItem オブジェクトを検索し、そのオブジェクトの UsageCount を -1 に設定します。項目のコレクション全体(たとえば[ファイル]メニューやメイン メニュー バーなど)が非表示にならないようにするには、そのコレクションに関連付けられている TActionClients オブジェクトを検索し、そのオブジェクトの HideUnused プロパティを False に設定します。