アプリケーション レベルでの作業

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TApplication 型のグローバル変数 Application は、すべての VCL アプリケーションに含まれています。Application は、プログラムのバックグラウンドで行われる多くの機能を提供するとともに、アプリケーションをカプセル化します。たとえば Application は、プログラムのメニューからヘルプ ファイルをどのように呼び出すかを処理します。TApplication がどのように働くかを理解することは、スタンドアロンのアプリケーションの開発者よりもコンポーネントの開発者にとって重要ですが、プロジェクトを作成するときには、Application が処理するオプションを [プロジェクト|オプション...] の[アプリケーション]ページで設定する必要があります。

さらに、Application は、アプリケーション全体で発生する多くのイベントを受け取ります。たとえば OnActivate イベントを使用すると、アプリケーションの起動時に処理を実行でき、同様に、OnIdle イベントを使ってアプリケーションのアイドル時にバックグラウンド処理を実行させる、OnMessage イベントを使って Windows メッセージをトラップする(Windows のみ)、OnEvent イベントを使ってイベントをトラップする、などの操作ができます。IDE を使ってグローバル変数 Application のプロパティとイベントを調べることはできませんが、TApplicationEvents というコンポーネントを使用すると、Application のイベントをトラップし、IDE を使ってイベントを処理できます。

関連項目