レコードの非同期での取得
他のデータセットとは異なり、ADO データセットはデータを非同期で取得することができます。そのため、データ ストアのデータをデータセットに設定する処理の間も、アプリケーションでは引き続き別のタスクを実行できます。
データセットがデータを取得する場合に、それを非同期に行うかどうかを制御するには、ExecuteOptions プロパティを使用します。ExecuteOptions は、Open が呼び出されたり Active が True に設定された場合に、どのようにデータセットを取得するかを制御します。レコードを返さないクエリやストアド プロシージャをデータセットが表している場合には、ExecuteOptions は、ExecSQL または ExecProc を呼び出したときにクエリまたはストアド プロシージャがどう実行されるかを制御します。
ExecuteOptions は、次の値を 0 個以上含むセットです。
ADO データセットの実行オプション:
実行オプション | 意味 |
---|---|
eoAsyncExecute |
コマンドまたはデータ取得操作は非同期的に実行されます。 |
eoAsyncFetch |
データセットは、まず CacheSize プロパティで指定された数のレコードを同期的に取得し、その後、残りの行を非同期的に取得します。 |
eoAsyncFetchNonBlocking |
現在の実行スレッドは、非同期のデータ取得やコマンド実行によってブロックされません。 |
eoExecuteNoRecords |
データを返さないコマンドまたはストアド プロシージャです。行が取得された場合でも、その行は破棄され、返されません。 |