Android モバイル アプリケーション開発
目次
FireMonkey フレームワークと RAD Studio には、Android プラットフォームをターゲットとするアプリケーションを開発するのに必要なツールが用意されています。FireMonkey を使用すると、Android アプリケーションを作成して Android デバイスに配置できます。
[ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - Delphi]
[ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - C++Builder]
RAD Studio で Android アプリケーションを開発する手順は、RAD Studio で iOS アプリケーションを開発する手順とだいたい同じです。1 つの大きな違いは、Android 向けの開発には PAServer と 接続プロファイルが必要ないのに対して、iOS 向けの開発ではそれらが必要になるということです。iOS の場合も Android の場合も、[SDK マネージャ]がターゲット プラットフォーム用の SDK を指している必要があります。
iOS プラットフォームと Android プラットフォームの開発要件の比較 | |
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iOS の要件 | Android の要件 |
該当しない | |
該当しない | |
該当しない | |
該当しない | |
Android デバイス用の USB ドライバのインストールと USB 接続での Android デバイスへの接続 | |
該当しない |
Android アプリケーションに必要な権限の検証と設定 |
ハードウェア要件
「FireMonkey プラットフォームに必要な準備」を参照して、お使いの開発 PC のシステム要件の他、Android デバイスの要件(FireMonkey アプリケーションをサポートするために Android デバイスが満たすべき要件)の一覧を確認してください。
サポートされている Android デバイス
多数の Android デバイスが市場に出回っていますが、当社でテストが完了し正式にサポートしているのは、そのうちのごく一部です。その大半は Jelly Bean オペレーティング システム(4.1/4.2)で動作します。サポートされているデバイスのリストについては、「アプリケーション開発用にサポートされている Android デバイス」を参照してください。
このリストには、対応する AVD(Android 仮想デバイス)を実装した場合に RAD Studio で使用できる以前の Android デバイスもいくつか含まれています。
Android 向け開発環境の準備
RAD Studio でアプリケーションを開発するための開発用システム(PC)および Android デバイスを準備するのに必要な手順は以下のとおりです。
- RAD Studio のインストール中か、 その後に、Android のサポートをインストールします。
- 開発用システムに、お使いの Android デバイス用の USB ドライバをインストールします。
- お使いの Android デバイス上で、USB デバッグを有効にします。
- IDE で、開発環境をセットアップします。それには、以下の手順に従います。
- 詳細については、「Android アプリケーションの作成」および「マルチデバイス アプリケーション作成のステップ」を参照してください。
アプリケーションの開発
RAD Studio でマルチデバイス アプリケーションを新規作成するには、次のいずれかを選択します。
- [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - Delphi]
- [ファイル|新規作成|マルチデバイス アプリケーション - C++Builder]
その後、マルチデバイス アプリケーションの種類から 1 つ選択して[OK]をクリックします。
使用可能な選択肢については、「作成できるマルチデバイス アプリケーションの種類」を参照してください。
[Android]が新しいマルチデバイス アプリケーションのデフォルトのターゲット プラットフォームです。
FireMonkey フレームワークとランタイム ライブラリの両方を使用して、マルチデバイス アプリケーションを開発することができます。「Android アプリケーションの作成」を参照してください。
Android アプリケーション開発に取りかかる場合は、チュートリアル「モバイル チュートリアル:モバイル アプリケーション開発(iOS および Android)」に従うのが一番の近道でしょう。
アプリケーションの実行
Android デバイスで USB デバッグを有効にしたら、Android デバイスでアプリケーションを実行することができます。お使いの Android デバイスが RAD Studio で自動的に検出されない場合は、「Android デバイスを検出するようにシステムを構成する」を参照してください。
インターネット アクセスや Bluetooth などの特別な Android 機能がアプリケーションで必要な場合は、アプリケーションの適切なプロジェクト構成で、必要な権限を有効にします。
- メモ: RAD Studio では、デフォルトで、典型的な権限が必要なものとして新規 Android アプリケーションを構成します。アプリケーションで不要な権限は無効にしてください。
完成した Android アプリケーションの配置
Android アプリケーションをリリースする前に、毎回、すべての設定が適切に構成されているかどうかを確認しなければなりません。「Android アプリケーションの配置準備」を参照してください。
Android アプリケーションを最終的に配置する準備ができたら、以下を参考に、アプリケーションのビルドと配置に取りかかることができます。
- Google Play などのアプリケーション ストアにアップロードできる署名済み Android パッケージを作成する場合は、「署名済み Android アプリケーションの配置」を参照してください。
- 特定のアプリケーション ストアに直接アップロードできる署名なし Android パッケージ、またはサードパーティ製ツールを使って手動で署名できる署名なし Android パッケージを作成する場合は、「署名なし Android アプリケーションの配置」を参照してください。
ほとんどのアプリケーション ストアでは、アプリケーションの署名済みパッケージを用意することと、いくらかのメタデータを用意することしか要求していません。以下のトピックでは、有名な Android アプリケーション ストアにアプリケーションをアップロードする手順を説明しています。
Android 関連トピック
- 開発環境の準備(Android):
- Android アプリケーションの作成:
- Android アプリケーションの実行:
- Android アプリケーションの配置:
- Android アプリケーションのトラブルシューティング:
関連項目
- FireMonkey プラットフォームに必要な準備
- マルチデバイス プロジェクトおよびファイルの命名規則
- FireMonkey マルチデバイス アプリケーションおよびコンポーネント作成用ウィザード
- マルチデバイス アプリケーション テンプレート
- DCCAARM.EXE - Android 用 Delphi コンパイラ
- DCCAARM64.EXE - 64 ビット Android 用 Delphi コンパイラ
- BCCAARM.EXE - Android 用 C++ コンパイラ
- C++ における自動参照カウント
- Windows と macOS の差異
- iOS モバイル アプリケーション開発
- モバイル チュートリアル:モバイル アプリケーション開発(iOS および Android)
- モバイル サンプル コード
- http://developer.android.com/index.html