fnmerge，_wfnmerge

dir.h：インデックス への移動

ヘッダーファイル

dir.h

カテゴリ

ディレクトリ制御ルーチン

プロトタイプ

void fnmerge(char *path, const char *drive, const char *dir, const char *name, const char *ext);

void _wfnmerge(wchar_t *path, const wchar_t *drive, const wchar_t *dir, const wchar_t *name, const wchar_t *ext );

説明

構成要素からパスを作成します。

fnmerge は，パスの構成要素からパス名を作成します。新しいパス名は次のようになります。

X:\DIR\SUBDIR\NAME.EXT

この場合の引数は次のとおりです。

drive	=	X
dir	=	\\DIR\\SUBDIR\\
name	=	NAME
ext	=	.EXT

drive が空または NULL の場合，パス名にドライブは挿入されません。後ろにコロン（:）がない場合は，パス名にコロンが挿入されます。

dir が空または NULL の場合，パス名にディレクトリは挿入されません。後ろにバックスラッシュ（\ または /）がない場合は，パス名に円記号が挿入されます。

name が空または NULL の場合，パス名にファイル名は挿入されません。

ext が空または NULL の場合，パス名に拡張子は挿入されません。前にピリオド（.）がない場合は，パス名にピリオドが挿入されます。

fnmerge は，作成されるパス名に対して十分な容量が path にあると仮定します。作成されるパスの最大長は MAXPATH です。MAXPATH は，dir.h で定義されています。

fnmerge と fnsplit の機能は反対です。パスを fnsplit で分割した場合は，分割された構成要素を fnmerge でマージすると，パスが作成されます。

戻り値

なし。

例

 #include <string.h>
 #include <stdio.h>
 #include <dir.h>
 int main(void)
 {
    char s[MAXPATH];
    char drive[MAXDRIVE];
    char dir[MAXDIR];
    char file[MAXFILE];
    char ext[MAXEXT];
    getcwd(s,MAXPATH);              /* 現在の作業ディレクトリを取得します */
    strcat(s,"\\");                 /* 末尾の文字を追加します */
    fnsplit(s,drive,dir,file,ext);  /* 文字列を個別の要素に分解します */
    strcpy(file,"DATA");
    strcpy(ext,".TXT");
    fnmerge(s,drive,dir,file,ext);   /* 要素を 1 つの文字列にマージします */
    puts(s);                         /* 結果の文字列を表示する */
    return 0;
 }

移植性

	POSIX	Win32	ANSI C	ANSI C++
fnmerge		+
_wfnmerge		NT のみ