Win32 用インポート ライブラリ ツール: IMPLIB.EXE

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IMPLIB は、DLL またはモジュール定義ファイルのどちらかまたは両方を、入力として受け取り、インポート ライブラリ(.lib)を出力として生成します。

Win32 アプリケーションを作成する際、IMPORT32.LIB(標準 Windows DLL 用インポート ライブラリ)を使用します。 IMPORT32.LIB は、C++Builder IDE 内での Win32 アプリケーションを構築する際、および、コマンド ラインで BCC32 を使用する際に、自動的にリンクされます。

Win64 アプリケーションの場合には、ユーティリティ mkexp を使用してください。

インポート ライブラリには、1 つ以上の DLL のエクスポートされた関数が、一部またはすべてリストされています。 IMPLIB は、DLL から直接、または、DLL のモジュール定義ファイルから(あるいはこの両方の組み合わせから)、インポート ライブラリを作成します。

コマンドライン構文

IMPLIB <オプション> <ライブラリ名>[.lib] [<定義ファイル>... | <DLL>... ]^
[@<レスポンス ファイル> | <ソース名> ] [<ソース名> ...]

コマンドラインのヘルプを表示するには、次のように入力します:

implib

コマンドライン オプション

コマンドライン要素

オプション 説明
<オプション>

1 つ以上の次の IMPLIB コマンド オプションから成るリスト(省略可能):

  • -a: Microsoft ライブラリとの互換性を保つために、cdecl 関数に対する _ エイリアスを追加します。 識別子がすでのアンダースコア(_)から始まっている場合、これはスキップされます(-aa オプションを使用していないかぎり)。
  • -aa: Microsoft ライブラリとの互換性を保つために、cdecl 関数に対する _ エイリアスを強制的に追加します。 識別子がすでのアンダースコア(_)から始まっている場合、-aa オプションは 2 つ目のアンダースコアを追加します。
  • -c: 大文字小文字の違うシンボルに関する警告を出力します。
  • -f: 強制的に名前でインポートします。
  • -w: 警告を出力しません。
<ライブラリ名>

新しいインポート ライブラリの名前。

<定義ファイル>

1 つ以上の DLL に対する 1 つ以上の既存のモジュール定義ファイル .DEF。
.DEF ファイル名にはワイルドカードが使用できます。
DLL またはモジュール定義ファイルを少なくとも 1 つ指定する必要があります。

<DLL>

1 つ以上の既存の DLL。
.DLL ファイル名にはワイルドカードが使用できます。
DLL またはモジュール定義ファイルを少なくとも 1 つ指定する必要があります。

@<レスポンス ファイル>

IMPLIB を使用して処理する DEF または DLL ファイルのリストが記述された、ACSII テキスト ファイル。 レスポンス ファイルでは、ファイル名は、スペースまたは改行のどちらかを使用して区切ります。

<ソース名>

IMPLIB で処理される DEF または DLL ファイル。


implib foo.lib @respon.txt

メモ: DLL の拡張子には、.DLL だけでなく、.EXE または .DRV を使用することも可能です。

関連項目