例外処理

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例外とは、特別な処理が必要な例外的な状況です。 その中には、ゼロによる除算やメモリ不足など、実行時に発生するエラーも含まれます。 例外処理は、予期された問題も予期しない問題も見つけてエラーを処理する標準的な手段を提供するもので、これにより、開発者はバグの認識、追跡、修正を行えます。

エラーが発生すると、プログラムが例外を生成します。つまり、プログラムが例外オブジェクトを作成し、ユーザーが例外を処理するために作成したコードの先頭に移動(スタックをロール バック)します。 通常、例外オブジェクトは、何が起こったかについての情報を格納しています。 これにより、プログラムの別の部分で例外の原因を診断できます。

堅固なアプリケーションの条件は、例外の発生を認識して対処できることです。 ユーザーが例外に対処する応答を指定しない場合でも、アプリケーションはエラーを示すメッセージ ボックスを表示します。 したがって、残る仕事はエラーの起きる可能性のある場所を特定して応答を定義することです。特にデータやシステム リソースを破壊することのあるエラーに注意します。

例外への応答を作成するときは、そのコード ブロックを作成します。 エラーに対して同じ種類の応答をする一連のコードがある場合、それらを 1 つのブロックにまとめてそのブロック全体に適用するエラー応答を定義できます。

例外への応答を定義したブロックは、プロテクト ブロックと呼びます。プロテクト ブロックは、例外を処理しない場合、アプリケーションの中止やデータの損傷の可能性があるエラーから保護するからです。

例外を作成および処理する方法の詳細は、「プロテクト ブロックの定義」を参照してください。

VCL のルーチンおよびクラスによる例外の使い方については、「VCL アプリケーションの例外処理」を参照してください。

関連項目