式と C++

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オーバーロード演算子関数で解説しているように，C++ では標準の C 演算子をオーバーロードすることができます。オーバーロード演算子は，クラス型の式に適用されたときに，特殊な方法で機能するように定義された演算子です。たとえば，complex クラスで定義されている等価演算子 == は，クラス以外のデータ型に適用されたときの通常の機能を変更することなく，2 つの複素数が等価かどうかをテストできます。

オーバーロード演算子は関数として実現されます。この関数は，オーバーロード演算子が使用されたときに適用される，オペランドのデータ型，左辺値，および評価順序を決定します。ただし，オーバーロードによって演算子の優先順位を変更することはできません。また C++ では，クラスオブジェクトと基本型との間の変換をユーザー定義することができます。なお，このトピックで解説している C 言語の演算子と変換に関する規則のいくつかは，C++ での式には適用されないことを憶えておいてください。