運用環境への EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーのインストール

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EMS サーバーのセットアップ への移動

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運用環境の場合は、EMS サーバーと EMS コンソール サーバーを Web サーバーにセットアップすることをお勧めします。 Microsoft IIS サーバー および Apache サーバーを現在サポートしています。

InterBase データベースと構成ファイル(.ini ファイル)が必要です。 これらのファイルを初めて作成する場合は、「Windows での EMS Server または EMS コンソール サーバーの構成」で示した手順に従います。

メモ: EMS ライセンスを持っていて、InterBase XE7 暗号化データベースを運用環境に持っている場合には、「Windows での運用環境用 EMS データベースの要件」での手順をまず行う必要があります。

EMSServer.IB ファイルと EMSServer.ini ファイルのデフォルト パスは次のとおりです。

  • C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
メモ: データベースの作成後、.ini ファイルを編集してデータベースの場所を指定します。 InterBase サーバーが稼働していることを確認します。

EMS サーバーに必要なバイナリ ファイル

RAD Studio をインストールしたマシンとは異なるマシン上で、EMS サーバーを実行するには、DLL のインストール フォルダにある次のファイル群が必要となります:

Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)の場合:

  • borlndmm.dll
  • CustomIPTransport250.bpl
  • dbrtl250.bpl
  • EMSConsole.dll
  • EMSServer.dll
  • emsserverapi250.bpl
  • FireDAC250.bpl
  • FireDACCommon250.bpl
  • FireDACCommonDriver250.bpl
  • rtl250.bpl
  • FireDACIBDriver250.bpl
  • IndyCore250.bpl
  • IndyIPClient250.bpl
  • IndyIPCommon250.bpl
  • IndyProtocols250.bpl
  • IndySystem250.bpl
  • inet250.bpl
  • xmlrtl250.bpl
  • FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムと使用する場合、その FireDAC ドライバ(SQLite なら FireDACSqliteDriver250.bpl など)が必要となります。

Apache Server サポートの場合:

  • emsserverapi250.bpl
  • FireDACCommon250.bpl
  • FireDACCommonDriver250.bpl
  • FireDACIBDriver250.bpl
  • IndyCore250.bpl
  • IndyIPClient250.bpl
  • IndyIPCommon250.bpl
  • IndyProtocols250.bpl
  • IndySystem250.bpl
  • inet250.bpl
  • mod_emsserver.dll
  • rtl250.bpl
  • xmlrtl250.bpl
  • FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムと使用する場合、その FireDAC ドライバ(SQLite なら FireDACSqliteDriver250.bpl など)が必要となります。


カスタム EMS リソースのパッケージを 1 つまたは複数作成した場合、それらをパッケージ共有ライブラリ ファイルにビルドする必要があり、それらも用意する必要があります。

Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)

IIS サーバー上で稼働する EMS サーバーと EMS コンソールの両者を設定する DLL(EMSServer.dllEMSConsole.dll)は、次のフォルダにあります:

  • Windows 32 ビットC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin
  • Windows 64 ビットC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin64

IIS サーバー上で動作する EMS サーバーまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。

IIS 7 をインストールする

  1. [コントロール パネル|プログラムと機能|Windows の機能の有効化または無効化を選択します。
    メモ: これには特権モードが必要です。
  2. [Windows の機能]ダイアログ ボックスの[インターネット インフォメーション サービス]ノードを展開し、以下を行います。
    • [Web 管理ツール][IIS 管理コンソール]のチェックをオンにします。
    • [World Wide Web サービス][アプリケーション開発機能]を展開し、[ISAPI 拡張機能][ISAPI フィルタ]のチェックをオンにします。
    • [World Wide Web サービス][HTTP 共通機能]を展開し、同様に[既定のドキュメント][ディレクトリの参照][HTTP エラー][静的コンテンツ]のチェックがオンになっているか確認します。
  3. [OK]をクリックして、インストールを開始します。

IIS 7 を確認する

  1. IIS 7 のインストール後、通常のブラウザで URL http://localhost/ を開き、IIS が動作し機能していることを確認します。
    メモ: ファイアウォール設定を確認し、必要に応じてポート 80 TCP トラフィックの例外を追加する必要があるかもしれません。

新しいサイトを作成する

以下の手順で新しいサイトを追加します。

  1. C:\inetpub\wwwroot に移動し、新しいフォルダを作成します(例: emsconsoleemsserver)。
  2. Windows での EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーの構成」で作成した EMSServer.ini ファイル(デフォルトの場所は C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\)を、そのフォルダに貼り付けます。
  3. 必要なバイナリ ファイル をフォルダにコピーします。
  4. (EMS コンソールの場合のみ)webresources フォルダを、 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\ObjRepos\en\EMS から C:\inetpub\wwwroot\emsconsole にコピーします。
    メモ: アプリケーションが FireDAC 永続接続定義を使用する場合、または、外部で設定された FireDAC ドライバを使用する場合、FDConnectionDefs.ini および FDDrivers.ini ファイルは、作成されたフォルダにコピーしなければなりません。

EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)

EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。

[Console.Paths.ISAPI]
ResourcesFiles= C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\

メモ: 変更内容を有効にするには、IIS サーバーを再起動する必要があります。

IIS 7 を ISAPI DLL 向けに構成する

  1. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます(特権モードが必要)。
    ヒント: [プログラムとファイルの検索]Inetmgr と入力して、IIS マネージャを開きます。
  2. サイト既定の Web サイト]下にあるフォルダ(emsserver または emsconsole)を選択します。
  3. emsserver または emsconsole フォルダを右クリックし、[アプリケーションに変換]を選択します。
  4. [ハンドラー マッピング]をダブルクリックします。 これにより、[ハンドラー マッピング]ウィンドウが開きます。
  5. [ISAPI-dll]を選択します。 それが強調表示されます。
  6. [操作]パネル内の[編集...]をクリックします。
  7. [実行可能ファイル (オプション)]フィールドに .dll ファイルのパスを入力し、[開く]をクリックします。
    • emsserver.dll、たとえば C:\inetpub\wwwroot\emsserver\emsserver.dll
    • emsconsole.dll、たとえば C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\emsconsole.dll.
  8. [OK]をクリックし、その後[はい]をクリックします。
  9. [操作]パネルの[機能のアクセス許可の編集...]をクリックします。
  10. [機能のアクセス許可の編集]ダイアログ ボックスが開きます。
  11. [実行]をオンにします。
  12. [OK]をクリックして、変更をコミット

ISAPI モジュールを有効にする

  1. [接続]ツリーのルート ノードをクリックします。
  2. [ISAPI および CGI の制限]をダブルクリックします。
  3. [操作]パネルの[機能設定の編集...]をクリックします。
  4. [特定できない ISAPI モジュールを許可する]オプションをオンにします。 このオプションにより、任意の ISAPI DLL を IIS で実行できるようになります。 このオプションを使用しない場合は、ISAPI DLL のリストを明示的に指定する必要があります。
  5. OK をクリックします。

IIS 7 x64 で 32 ビット ISAPI DLL を有効にする

これは、IIS 7 x64 を使用していて、32 ビット ISAPI DLL をその IIS で実行したい場合にのみ必要です。 ISAPI DLL と IIS7 が両方とも x86 か両方とも x64 であれば、このステップは省略できます。

  1. [アプリケーション プール]ノードをクリックします。
  2. [DefaultAppPool]項目をクリックします。
  3. [操作]パネル内の[詳細設定...]をクリックします。
  4. [詳細設定]ダイアログが開きます。
  5. [32 ビット アプリケーションの有効化]を[True]に設定します。
  6. [OK]をクリックして、変更をコミット

クロスドメイン要求を許可するよう IIS を構成する

Web サーバー上に EMS コンソール サーバーの Web ファイル リソースが置かれていて、異なるドメインからの HTTP 要求を受け付けたい場合には、HTTP 応答ヘッダーをセットアップする必要があります。

  1. C:\inetpub\wwwroot に移動し、新しいフォルダを作成します(例: Web ファイル フォルダ)。
  2. Web ファイル リソース フォルダを、webfilesresources に貼り付けます。
    メモ: webresources というフォルダ名を変更してはなりません。
  3. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます。
  4. [サイト|デフォルト Web サイト]' '下の、Web ファイル フォルダ(webfilesresources)を選択します。
  5. [HTTP 応答ヘッダー]をダブルクリックします。
  6. [操作]パネル内の[追加...]をクリックします。
  7. 次の構成のいずれかを入力します(名前: 値)。
    • Access-Control-Allow-Origin: *
    • (より限定的なオプション)Access-Control-Allow-Origin: http://domain:port/
  8. [OK]をクリックして、変更をコミット


メモ: 詳細については、「Web サーバー内への EMS コンソール サーバー Web ファイル リソースの配置」を参照してください。

Apache サーバーのサポート

EMS Apache サーバー モジュール(mod_emsserver.dllmod_emsconsole.dll)は、次の場所にあります:

  • Windows 32 ビットC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin
  • Windows 64 ビットC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin64

Apache サーバー上で動作する EMS サーバーまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。

  1. Apache HTTP Server for Windows をダウンロードおよびインストールします。
    メモ: EMS サーバーは、Apache HTTP Server バージョン 2.0、2.2、2.4 でのみ稼働します。
  2. EMS Apache サーバー モジュール(mod_emsserver.dll)または EMS Apache コンソール モジュール(mod_emsconsole.dll)を、1 つの場所へコピーします:
    • たとえば、C:/mod フォルダなどを作成することができます。
  3. Apache HTTP Server を設定して、EMS Apache サーバーおよび EMS Apache コンソール モジュールを読み込みます。 httpd.conf ファイルを編集します。
    • 次の行を追加して、EMS Apache サーバー モジュール(mod_emsserver.dll)を読み込みます。
    LoadModule emsserver_module C:/mod/mod_emsserver.dll
    • 次の行を追加して、EMS Apache コンソール モジュール(mod_emsconsole.dll)を読み込みます。
    LoadModule emsconsole_module C:/mod/mod_emsconsole.dll
    メモ: Apache ドキュメントに従い、「_module」接尾辞をモジュール名に追加します。そうでなければ、Apache はモジュールを読み込みません。
    • Location タグを追加してコンテナを作成し、そこで、特定の URL へのアクセス制御ルールを指定することができます。
    <Location /ems-server> SetHandler mod_emsserver-handler </Location> <Location /ems-console> SetHandler mod_emsconsole-handler </Location>
  4. Listen を変更し、デフォルト リスナ ポートを変更します。 たとえば、8085 に変更します。 Listen 8085
  5. (EMS コンソールの場合のみ)webresources フォルダを( C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\ObjRepos\en\EMS から)、Apache モジュール DLL をコピーしたフォルダ(C:/mod)へコピーします。
  6. EMS Apache サーバー モジュールが適切に実行されているか確認するため、Web ブラウザを開き、次のように入力します: http://localhost:8085/ems-server/version
  7. EMS Apache コンソール モジュールには、次よりアクセスします: http://localhost:8085/ems-console/

EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)

EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。

[Console.Paths.Apache]
ResourcesFiles = C:\mod\
;WebFiles =

メモ: 変更内容を有効にするには、Apache サーバーを再起動する必要があります。

関連項目