パッケージとコンポーネントの操作:概要
パッケージとは、アプリケーション、IDE、あるいはその両方で使用される、特別なダイナミックリンク ライブラリです。実行時パッケージは、ユーザーがアプリケーションを実行する際に機能を提供します。設計時パッケージは、IDE にコンポーネントをインストールしたり、カスタム コンポーネント用の特別なプロパティ エディタを作成するために使用されます。1 つのパッケージを設計時と実行時の両方で使用することが可能であり、設計時パッケージは多くの場合、実行時パッケージを呼び出すことで機能しています。パッケージ ライブラリは、他の DLL と区別するために、.bpl(Borland package library)という拡張子が最後に付いたファイルに格納されます。
他の実行時ライブラリと同様、パッケージにはアプリケーション間で共有可能なコードが含まれます。たとえば、最もよく使われる VCL コンポーネントは、vcl というパッケージの中にあります。新しくデフォルトの VCL アプリケーションを作成すると、そのそれぞれで自動的に vcl が使われます。そのようにして作成したアプリケーションをコンパイルすると、アプリケーションの実行可能イメージにはそのアプリケーション独自のコードとデータだけが含まれ、共通のコードは vclnnn.bpl という実行時パッケージに含められます。このパッケージを使用するアプリケーションが 1 つのコンピュータ上に複数インストールされている場合でも、必要な vclnnn.bpl は 1 つだけで、それがすべてのアプリケーションと IDE 自体とで共有されます。
VCL コンポーネントは複数の実行時パッケージにカプセル化されています。また、コンポーネントは IDE 内で複数の設計時パッケージに操作されます。
アプリケーションの構築時には、パッケージを使用してもしなくても構いません。ただし、IDE にカスタム コンポーネントを追加したい場合には、設計時パッケージとしてインストールする必要があります。
独自の実行時パッケージを作成し、アプリケーション間で共有することができます。Delphi コンポーネントを作成している場合は、コンポーネントをコンパイルして設計時パッケージを作成し、それをインストールします。
関連項目
- 設計時および実行時に利用可能なクロスプラットフォーム コンポーネント
- コンポーネント作成の概要
- なぜパッケージを使用するのか
- パッケージと標準 DLL
- 実行時パッケージ
- アプリケーションでのパッケージの読み込み
- LoadPackage 関数を使用したパッケージの読み込み
- どの実行時パッケージを使用するか決定する
- カスタム パッケージ
- 設計時パッケージ
- コンポーネント パッケージのインストール
- パッケージの作成と編集
- パッケージの作成
- 既存のパッケージを編集する
- パッケージの構造を理解する
- パッケージ ソース ファイルの手動編集
- パッケージのコンパイル
- パッケージ固有のコンパイラ指令
- WEAKPACKAGEUNIT(弱いパッケージ)
- コマンドラインからのコンパイルとリンク
- コンパイル時に作成されるパッケージ ファイル
- パッケージの配置