IDE コマンド ライン スイッチとオプション

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IDE をコマンド ラインから開始する場合に、使用可能なオプションについて説明します。

IDE コマンド ライン スイッチ

IDE をコマンド ラインから起動する場合は、以下のオプションを使用できます。

特に説明がない限り、すべてのオプションの前には、ダッシュ(-)かスラッシュ(/)のどちらかを付ける必要があります。オプションには、大文字/小文字の区別はありません。つまり、次のオプションはすべて同じです。

-d /d -D /D

IDE コマンド ライン スイッチは、以下の IDE 起動コマンドで使用します。

bds.exe

bds.exe の使用例

コード 実行内容
bds.exe -ns

RAD Studio IDE をスプラッシュ画面を表示せずに起動します。

bds.exe -sd c:\test\source -d c:\test\myprog.exe \mbox{-}td
  • RAD Studio IDE を起動します。
  • c:\test\myprog.exe をデバッガに読み込みます。
  • c:\test\source をデバッグ中のソース コードの場所として使用します。

-td および、デバッガ オプション(-d exename)の後ろに指定される他のあらゆる引数は、c:\test\myprog.exe の引数として使用されます。

bds.exe /ProductInfo:

インストールされている SKU、プラットフォーム、パーソナリティ、および評価版をクエリにかけることができます。次のコマンドを入力します:

  • bds.exe /ProductInfo:Trial - 製品が評価版かどうかを True/False で返します。
  • bds.exe /ProductInfo:Platforms - インストール済みプラットフォームを返します: WinNX32、OSX64、Android64、OSXARM64、Android、Win32、Win64、Linux64、iOSDevice64、iOSSimARM64、WinIoT32、WinARM32。
  • bds.exe /ProductInfo:SKU - 製品の SKU 名(Enterprise、Architect、Community など)を返します。
  • bds.exe /ProductInfo:Personalities - インストール済みパーソナリティを返します: CPlusPlusBuilder.Personality、Delphi.Personality。
メモ: 各パーソナリティの詳細については、ToolsAPI.IOTAPersonalityServices を使用してください。

bds.exe の一般オプション

オプション 説明
?

IDE を起動して、IDE コマンド ライン オプションのオンライン ヘルプを表示します。

-- (ハイフン 2 つ)

後続のコマンド ラインを無視します。

ns

スプラッシュ画面を表示しません。 IDE の起動時に、スプラッシュ画面を表示しないようにします。

np

ウェルカム ページを表示しません。 IDE を開始した後に、ウェルカム ページを表示しません。

p personality

指定された RAD Studio IDE のパーソナリティを開始します。 <パーソナリティ> に指定できる値は次のとおりです。

  • Delphi
  • CBuilder
r regkey

代替レジストリ キー。 IDE を異なる構成で 2 つ実行できるように、代替の基本レジストリ キーを指定できます。これによって、コンポーネント開発者は、ホスト アプリケーションとして IDE を使用して、設計時にコンポーネントをデバッグできます。開発中のコンポーネント パッケージを読み込もうとして妨げられながら IDE をデバッグする必要はありません。

cleanregistryide

IDE のレジストリ エントリを消去します。 BDS の現在のユーザーのレジストリ キーと、BDS ディレクトリ内の appdata 配下のファイルを削除します。注 注意: BDS ディレクトリからユーザーのすべてのプロジェクトが失われることになるので、このオプションを付けて BDS を起動する前にプロジェクトをバックアップしてください。 IDE のトラブルシューティングを行う場合、これは最後の手段であって、まず先に試すことではありません。

highdpi:VALUE

高 DPI 対応 デフォルトでは、IDE は、perMonitorv2 サポートを利用して、高 DPI 対応で動作します。 IDE を DPI 非対応で強制動作させるには、VALUEunaware に設定します。 高 DPI を有効にして IDE を実行するには、このパラメーターを使用しないか、VALUEpermonitorv2 に変更します。

メモ: IDE はデフォルトでは、高 DPI で動作します。

このパラメータの値は次の通り:

  • unaware: IDE は 高 DPI 非対応で実行されます。 これは互換性目的にのみ使用してください。
  • systemaware: この値はサポートされていません。
  • permonitor: この値はサポートされていません。
  • permonitorv2: IDE は、VCL 自身がサポートしているのと同じ高 DPI サポートを使用して、高 DPI 対応で実行されます。 これが、デフォルト値です。
  • unawaregdiscaling: この値はサポートされていません。

デバッガ オプション

オプション 説明

attach:%1;%2

デバッグ接続を実行します。 %1 は接続するプロセスの ID として、 %2 はそのプロセスのイベント ID として使用します。 attach オプションは手動で使用でき、主にジャスト イン タイム デバッグで使用されます。

exename       

指定された実行可能ファイル(exename)をデバッガに読み込みます。 exename の後ろに指定されたパラメータは、デバッグしているプログラムのパラメータとして使用され、IDE には無視されます。-d と exename の間にスペースを入れられます。


以下のオプションは、-d オプションと一緒にのみ使用できます。

オプション 説明

debugger=borwin32

debugger=embwin32

debugger=embwin64

debugger=embmacosx

debugger=embios

debugger=embandroid

使用するデバッガを指定します。 このオプションを省略した場合は、IDE に最初に登録されたデバッガが使用されます。

  • borwin32embwin32 の場合は、Win32 デバッガ(IDE に組み込まれている標準の 32 ビット Windows デバッガ)が起動されます。
  • embwin64 は、Win64 デバッガを起動します(64 ビット Windows アプリケーションをデバッグするため)。
  • embmacosx は、macOS デバッガを起動します(to debug macOS apps)
  • embios は、iOS デバッガを起動します(iOS デバイス上のアプリケーションをデバッグするため)
  • embandroid は、Android デバッガを起動します(Android デバイス上のアプリケーションをデバッグするため)

l

(小文字の L)アセンブラの起動。 スタートアップ コードを実行しないでください。-d オプションとともに使用する必要があります。通常、-d オプションを指定すると、デバッガはプロセスを main または WinMain で実行しようとします。-l が指定されると、プロセスは単に読み込まれるだけで、スタートアップ コードは実行されません。

sd directories

ソース ディレクトリ。 -d オプションとともに使用する必要があります。 引数は、単一のディレクトリ、または、デバッグ用ソース パス設定として使用されるセミコロンで区切られたディレクトリのリストです([プロジェクト|オプション...|デバッガ]ページを使用して設定することもできます)。 sd とディレクトリ リスト引数の間に、スペースがなければなりません。

hostname

リモート デバッガのホスト名。 -d オプションとともに使用する必要があります。デバッグが実行されるリモート ホストとして指定されたホスト名を使用して、リモート デバッグ セッションが開始されます。リモート デバッグ サーバー プログラムが、リモート ホストで実行されている必要があります。

workingdirectory

デバッグ セッションの作業ディレクトリ。 [プロセスの読み込み]ダイアログ ボックスの[作業ディレクトリ]設定に相当します。 -t とディレクトリ リスト引数の間にスペースは入りません。

プロジェクト オプション

オプション 説明

filename

(ダッシュを前に付けない)指定された filename が、IDE に読み込まれます。 filename は、プロジェクト、プロジェクト グループ、または単一のファイルです。

b

AutoBuild を実行filename オプションとともに使用する必要があります。-b が指定された場合、IDE が開始されると、プロジェクトまたはプロジェクト グループが自動的にビルドされます。ヒント、エラー、または警告が、すべてファイルに保存されます。それが終わると、IDE が起動しています。これは、バッチ ファイルからバッチ モードでビルドすることを容易にします。ビルドが成功すると Error Level に 0 が、失敗すると 1 が設定されます。デフォルトでは、出力ファイルは指定された filename と同じ名前になります。ファイル拡張子は、.err に変更されます。これは、-o オプションを使用すると上書きできます。

m

AutoMake を実行。AutoBuild と同じですが、完全なビルドではなく、メイクが実行されます。

ooutputfile

出力ファイル。 -b または -m オプションを一緒に使用する必要があります。 -o オプションが指定されると、ヒント、警告、またはエラーが、デフォルトのファイルではなく、指定されたファイルにすべて書き込まれます。 -o とファイル名の間にスペースは入りません。