RAD Studio Android アプリケーションでのカスタム Java ライブラリ セットの使用
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RAD Studio では、RAD Studio アプリケーションで独自のまたはサードパーティ製の Java ライブラリを使用することができます。
RAD Studio Android アプリケーションでカスタム ライブラリ セットを使用するには:
- お使いの Java ライブラリが RAD Studio の Java ライブラリの要件を満たしていることを確認します。
- Delphi または C++ アプリケーションで Java ライブラリ API へのアクセスに使用できるネイティブ ブリッジ ファイルを作成します。
- アプリケーションに Java ライブラリを追加します。
RAD Studio の Java ライブラリの要件
RAD Studio では、Android API レベル 10(Android 2.3.3)以降のみサポートしています。お使いの Java ライブラリで Android API を使用している場合は、サポートされている Android API を使って、それらのライブラリをコンパイルする必要があります。
お使いの Java ライブラリが他の Java ライブラリに依存している場合は、自分の Java ライブラリとその依存先ライブラリの両方の JAR ファイルが必要です。後で有効な classes.dex
ファイルを生成するために、これらすべての Java ライブラリの JAR ファイルが必要なのです。
各ライブラリにどの JAR ファイルが属しているかについては、「classes.dex
ファイルの生成」セクションの表を参照してください。
Java ライブラリのネイティブ ブリッジ ファイルの作成
Java ライブラリができたら、ネイティブ ブリッジ ファイルを 1 つ以上作成する必要があります。これらは、お使いの Java ライブラリの API にアクセスするためにネイティブ RAD Studio アプリケーションに組み込むことができる Delphi ファイルまたは C++ ファイルです。
Java2OP コマンドライン ツールを使って、Delphi のネイティブ ブリッジ ファイルを作成できます。その後は、Delphi ネイティブ ブリッジ ファイルを C++ に手動で変換できます。
RAD Studio インストール フォルダ(C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0
)内の次のパスにある既存のブリッジ ファイル(Androidapi.JNI
で始まるファイル)を調べると参考になるでしょう。
source\rtl\android
(Delphi の場合)include\android\rtl
(C++ の場合)
Java ライブラリのアプリケーションへの追加
Android 向けアプリケーションに Java ライブラリを追加するには、2 つの異なるアプローチがあります。
- プロジェクト マネージャを使用して、Java ライブラリをアプリケーションに追加。これは、もっともシンプルな方法で、必要なのはクリック 2 回のみです。この方法は、大抵の人が利用できるでしょう。
classes.dex
ファイルを手動で作成および配置。この方法では、アプリケーションへのライブラリの追加だけでなく、Android 用組み込み RAD Studio Java ライブラリを変更したり、それらのうち必要のないものを削除したりすることができます。