dbExpress データベース アプリケーションの配置

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メモ: サポートされているデータベース バージョンの最新情報については、お使いの製品のインストール ノートとリリース ノートを参照してください。これらのドキュメントは、インストールされている製品の \bin フォルダにあります。


dbExpress は、軽量のネイティブ ドライバ セットで、データベース情報に高速でアクセスできるようにするものです。

ドライバ パッケージ

dbExpress アプリケーションは、スタンドアロンの実行可能ファイルとして、または、関連の dbExpress ドライバ パッケージとともに実行可能ファイルとして配置します。ただし、使用しているデータベースの種類に関わらず対応するデータベース DLL を常に配置する必要があります。

各ドライバに個別のドライバ パッケージがあり、dbxdrivers.ini ファイルの必要がなくなりました。Data.DBXCommon.TDBXDriver の実装には、ドライバ プロパティと接続プロパティのデフォルト設定があります。これらの設定は、接続プロパティ設定によりオーバーライドできます。これにより、多くの接続プロパティ設定から、データベース、ユーザーおよびパスワードなどの最小限のプロパティ設定に抑えられます。

ドライバ パッケージはドライバ固有のメタデータ実装も含まれます。メタデータ実装は、個別のドライバ パッケージに含まれます。これにより、ドライバ固有のメタデータのみを配置する必要があるので、dbExpress アプリケーションのパッケージがコンパクトになります。以前は、アプリケーションが 1 つのデータベースのみで実行するようにビルドされた場合でも、すべてのデータベースのメタデータがパッケージに含まれていました。

SqlExpr.pas には、uses 句の DbxDefaultDrivers がなくなりました。ドライバ ユニットがアプリケーション フォームまたはデータ モジュールから追加されていない場合は、アプリケーションはドライバを読み込めません。ユーザーのアプリケーションの uses 句に追加する必要がある新しいドライバ専用ユニットは、dbxmysql、dbxInterbase、dbxdb2、dbxinformix、dbxmssql、dbxoracle、dbxsybase です。これは静的にリンクするアプリケーションのみで必要です。

次の表では、スタンドアロンではない実行可能ファイルを配置するために必要なデータベース パッケージの一覧を示します。

メモ: すべてのアプリケーションで DbxCommonDriver290.bpl パッケージが必要です(スタンドアロンでビルドされていない場合)。コンパイラおよび製品のバージョンは、「コンパイラ バージョン」に一覧表示されています。

dbExpress の配置とドライバ パッケージ

データベース パッケージ 配置のタイミング

DbxCommonDriver290.bpl

データベースに接続するすべてのアプリケーションの場合

DBXInformixDriver290.bpl

Informix データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXOdbcDriver290.bpl

ODBC データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXInterBaseDriver290.bpl

InterBase または ToGo データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXOracleDriver290.bpl

Oracle データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXDb2Driver290.bpl

DB2 データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXSybaseASADriver290.bpl

Adaptive Server Anywhere データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXSybaseASEDriver290.bpl

Sybase データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXMSSQLDriver290.bpl

MSSQL データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXMySQLDriver290.bpl

MySQL 5.1 データベースに接続するアプリケーションの場合

DBXFirebirdDriver290.bpl

Firebird データベースに接続するアプリケーションの場合

DbxClient ドライバでは、パッケージが使用されている場合に、DbxClientDriver.bpl の配置が必要です。パッケージではない場合は、ドライバ全体を実行可能ファイルにリンクでき、その他のパッケージや DLL を配置する必要はありません。

ドライバ DLL

Dynalink ドライバを使用するデータベース アプリケーションの場合、スタンドアロンの実行可能ファイルは利用できません。代わりに、関連する dbExpress ドライバと DLL を実行可能ファイルと共に配置できます。DataSnap を使用している場合は、DataSnap DLL ドライバをインクルードする必要があります。次の表に、該当する DLL ファイルとそれらをインクルードするタイミングの一覧を示します。

dbExpress の配置とドライバ DLL

データベース DLL 配置のタイミング

DLL は不要

Blackfish SQL データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxadapter.dll

アダプタ レイヤ

dbxasa.dll

Adaptive Server Anywhere データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxase.dll

Sybase データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxdb2.dll

DB2 データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxfb.dll

Firebird データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxinf.dll

Informix データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxint.dll

InterBase または ToGo データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxmss.dll

SQL ネイティブ クライアント 2008 を使って Microsoft SQL データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxmss9.dll

SQL ネイティブ クライアント 2005 を使って Microsoft SQL データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxmys.dll

MySQL データベースに接続するアプリケーションの場合

dbxora.dll

Oracle データベースに接続するアプリケーションの場合

Midas.dll

クライアント データセットを使用するデータベース アプリケーションで必要

dbExpress コンポーネントの使用についての詳細は、「DbExpress コンポーネントの使用:インデックス」を参照してください。

マルチデバイス アプリケーションでの DBX

重要: マルチデバイス ターゲットで dbExpress アプリケーションの実行、デバッグ、配置を行うには、まず、配置マネージャを使って適切な dbExpress ドライバおよびライブラリを IDE で有効にする必要があります。[機能ファイルの追加]ダイアログ ボックスで、特定のターゲット プラットフォーム(たとえば、32 ビット Windows、64 ビット Windows、macOS)用のドライバを有効にする必要があります。

32 ビット Windows64 ビット Windows で、さまざまなデータベース ドライバの名前が同じになっていますが、個々のバージョンごとに別個のディレクトリになっています。一方、macOS 用のドライバの名前は、Windows 版の名前とは異なります。

macOS プラットフォームに適したライブラリと、それらを組み込むタイミングを次の表に示します。

dbExpress の Mac 向け配置とライブラリ

データベース ライブラリ    配置のタイミング

libsqlinf.dylib

Informix データベースに接続するアプリケーションの場合

libsqlora.dylib

Oracle データベースに接続するアプリケーションの場合

libsqlasa.dylib

Adaptive Server Anywhere データベースに接続するアプリケーションの場合

libsqlmys.dylib

MySQL データベースに接続するアプリケーションの場合

libsqlfb.dylib

Firebird データベースに接続するアプリケーションの場合

libsqlib.dylib

InterBase データベースに接続するアプリケーションの場合

libmidas.dylib

クライアント データセットを使用するデータベース アプリケーションで必要

dbxconnections.ini ファイルと dbxdrivers.ini ファイルを配置する場合は、Macintosh のローカル ディレクトリ(/[ユーザーのホーム ディレクトリ]/Library/Preferences および /Library/Preferences)を確認します。

関連項目