プロパティエディタ クラスを派生させる

提供: RAD Studio
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両方のコンポーネント ライブラリには数種類のプロパティ エディタが定義されていますが、これらのエディタはすべて、TPropertyEditor を継承するクラスです。プロパティ エディタを作成するには、TPropertyEditor からプロパティエディタ クラスを直接派生させるか、次の表に示すプロパティエディタ クラスの 1 つから派生させて独自のプロパティエディタ クラスを作成します。DesignEditors ユニットにあるクラスは、VCL アプリケーションに使用できます。

メモ: プロパティ エディタに不可欠なことは、TBasePropertyEditor を継承すること、および IProperty インターフェイスをサポートすることです。ただし、TPropertyEditor には IProperty インターフェイスのデフォルトの実装があります。

次の表は、すべてを網羅しているわけではありません。VCLEditors ユニットでは、コンポーネント名などの固有のプロパティに対して使用する、複数の特殊なプロパティ エディタも定義されています。次に示すプロパティ エディタは、ユーザー定義プロパティに対して最も便利なものです。

定義済みのプロパティエディタの型 :

編集対象のプロパティ

TOrdinalProperty

すべての順序型(整数型、文字型、列挙型用)プロパティ用プロパティ エディタは、TOrdinalProperty を継承する。

TIntegerProperty

すべての整数型。定義済みの部分範囲型とユーザー定義の部分範囲型を含む。

TCharProperty

Char 型と、Char の部分範囲型('A'..'Z' など)。

TEnumProperty

すべての列挙型。

TFloatProperty

すべての浮動小数点数。

TStringProperty

文字列。

TSetElementProperty

集合の個々の要素。論理値として表示される。

TSetProperty

すべての集合。集合は直接には編集できないが、集合要素プロパティのリストに展開できる。

TClassProperty

クラス。クラスの名前を表示し、そのクラスのプロパティを展開できる。

TMethodProperty

メソッド ポインタ。特に、イベントを扱う。

TComponentProperty

同じフォーム上のコンポーネント。ユーザーはコンポーネントのプロパティを編集できないが、互換性がある型の特定コンポーネントを提示できる。

TColorProperty

コンポーネントの色。色定数に該当すればそれを表示し、該当しない場合は 16 進数で表示する。ドロップダウン リストには色定数が入っており、ダブルクリックすると色選択ダイアログ ボックスが開く。

TFontNameProperty

フォント名。ドロップダウン リストには現在インストールされているすべてのフォントが表示される。

TFontProperty

フォント。フォント ダイアログ ボックスにアクセスでき、個々のフォント プロパティを展開できる。