メモとリッチ テキスト編集コントロール
編集コントロール への移動
TMemo と TRichEdit コントロールの両方では、複数行のテキストを処理します。
TMemo は編集ボックスと同様の型で、複数行のテキストを処理します。 メモ コントロールの行は、編集ボックスの右境界を越えて拡張できます。また、次の行に折り返すこともできます。 行の折り返しは WordWrap プロパティを使用して制御します。
TRichEdit はメモ コントロールで、リッチ テキスト フォーマット、印刷、検索、テキストのドラッグ アンド ドロップをサポートします。 ここでは、フォントのプロパティ、位置揃え、タブ、インデント、箇条書きを指定できます。
メモ: リッチ テキスト編集コントロールを利用できるのは、VCL アプリケーションだけです。
すべての編集コントロールにあるプロパティの他に、次に示すプロパティがメモとリッチ テキスト編集コントロールに含まれます。
- Alignment ではコンポーネントでのテキストの配置方法(左揃え、右揃え、中央揃え)を指定します。
- Text プロパティには、このコントロールのテキストが含まれます。 ユーザーのアプリケーションで、Modified プロパティをチェックして、テキストが変更されたかどうかを判断できます。
- Lines にはテキストが文字列のリストとして含まれます。
- OEMConvert では、テキストが一時的に、ANSI から OEM に、入力されたとおり変換されているかどうかを判別します。 これは、ファイル名を検証する場合に役立ちます(VCL のみ)。
- WordWrap ではテキストが右端で折り返されるかどうかを判別します。
- WantReturns ではユーザーがテキストにハード リターンを挿入できるかどうかを判別します。
- WantTabs ではユーザーがテキストにタブを挿入できるかどうかを判別します。
- AutoSelect では、コントロールがアクティブになったときに、テキストが自動的に選択(強調表示)されるかどうかを判別します。
実行時には、メモにあるすべてのテキストを SelectAll メソッドで選択できます。
メモ: Windows 9x では、Memo と Rich Edit コントロールに格納できるデータは 64 KB に制限されます。