[バージョン情報]

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プロジェクト > オプション... > バージョン情報

このダイアログ ボックスで、プロジェクトのバージョン情報を指定します。バージョン情報が含まれていると、ユーザーはプログラム アイコンを右クリックし、プロパティを選択してそのバージョン情報を表示することができます。

オプション 説明

[ターゲット]、[適用...]、[保存...]

[ターゲット]オプション」を参照。

共通項目

[プロジェクト オプション]ページの共通項目」を参照。


[バージョン情報]ページには、[ターゲット]フィールドで選択したターゲット プラットフォームによって、異なるフィールドが表示されます。

Windows の[バージョン情報]

[ターゲット]フィールドで選択したターゲット プラットフォームが[32 ビット Windows][64 ビット Windows]の場合、[バージョン情報]ページには、以下のフィールドが表示されます。

項目 説明

[バージョン番号を含める]

ユーザーに製品識別情報を表示するか決定します。

[モジュールのバージョン番号]

階層状にネストした ID 番号を設定します。バージョン番号(メジャー バージョン、マイナー バージョン)、リリース番号、およびビルド番号で構成されます(例:2.1.3.5)。

  • [メジャー バージョン][マイナー バージョン][リリース]、および[ビルド]には、それぞれ 0 ~ 65,535 の符号なし整数を指定します。これらの文字列を結合して、アプリケーションにとって一意となるバージョン番号が定義されます。

Windows プラットフォームでバージョン番号を確認するには、Windows エクスプローラで .exe ファイルを右クリックし、コンテキスト メニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログ ボックスの[バージョン情報]タブで[ファイル バージョン]を参照します。

コンパイル済みの Win32 アプリケーションからバージョン情報をプログラムで取得するには、Windows の GetFileVersionInfo API 関数と VerQueryValue API 関数を使用します。

Win64 環境で実行されるエミュレートされた Win32 プロセスのバージョン情報を取得するには、Windows の GetNativeSystemInfo 関数を使用します。

[ビルド番号オプション]

[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびにビルド番号をどう変更するかを指定します。その他のコンパイルでは、ビルド番号(1.2.3.4 のようなバージョン番号の 4 番目の数値)は変わりません。

  • [ビルド番号を自動生成する]を選択すると、[リリース]番号と[ビルド]番号が生成され、その番号は[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびに増加します。[ビルド番号を自動生成する]を選択すると、次のように設定されます。
    • [リリース]番号 = 2000 年 1 月 1 日からの日数
    • [ビルド]番号 = 午前 0 時からの秒数を 2 で割ったもの

メモ: [ビルド番号を自動生成する]を選択した場合には、環境変数(SAVEVRC=TRUE)を設定しなければならない可能性があります。 [ツール|オプション...|環境オプション|環境変数を開き、SAVEVRC というユーザー変数を新しく追加して、その値を TRUE に設定してください。 この変数を設定すると、自動生成されたビルド番号などの情報を含む .vrc ファイルが生成されます。

この情報は、コンパイル時に .res ファイルに追加されます。実行可能ファイルを右クリックすると、生成されたビルド番号が表示されます。

  • [ビルド番号を自動更新する]を選択すると、[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド] メニューを選択するたびにビルド番号が増加します。その他のコンパイルではビルド番号は変わりません。
  • [ビルド番号を変更しない]を選択すると、既存のビルド番号がそのまま使われます。これがデフォルトの設定です。

[モジュール属性]

このバージョンの内容を示します。デバッグ、プレリリースその他の目的かどうか。モジュール属性をバージョン情報に含めることができますが、情報提供のみです。プロジェクトがデバッグ モードでコンパイルされると、バージョン情報にはデバッグ フラグが入ります。その他のフラグはそれぞれ、必要に応じて選択できます。

  • [デバッグ ビルド] - プロジェクトがデバッグ モードでコンパイルされたことを示します。
  • [プレリリース] - このバージョンが正式にリリースされた製品ではないことを示します。
  • [DLL] - プロジェクトにダイナミック リンク ライブラリが含まれることを示します。
  • [特別ビルド] - このバージョンが標準リリースの系列ではないことを示します。
  • [プライベート ビルド] - このバージョンは、標準リリース手順を使ってビルドされたのではないことを示します。

[言語]

ユーザーのシステムでアプリケーションの実行に必要な[コード ページ]を示します。[ロケール ID]は、16 進数で表されます。たとえば、$0409 ならば、コード ページ 1033 です。

お使いのコンピュータの[地域と言語のオプション]ダイアログ([コントロール パネル|地域と言語のオプション])のリストにある言語からのみ選択できます。Windows オペレーティング システムのなかには、すべての言語(たとえば、極東の言語)をサポートしていないバージョンがあり、それらの言語を選択するには、該当する言語パックを先にインストールする必要があります。

[キー]/[値]のリスト ボックス

代表的な製品識別プロパティを設定します。[キー]エントリを編集するには、キーを選択して名前を再入力します。[キー]エントリを追加するには、[キー]/[値]テーブル内で右クリックし、[キーの追加]を選択します。キーの値を入力または変更するには、[値]フィールドに直接入力します。

メモ: プロジェクト ファイルで、VersionInfo リソースを定義し、それをプロジェクトに $R 指令を使用して追加した場合、コンパイラは プロジェクト オプション ダイアログ ボックスでのバージョン情報の設定は無視し、アプリケーションは Windows 上では VersionInfo リソースは 1 つしか持てないとの想定の基に、代わりにカスタム リソース データを使用します。

macOS および iOS のバージョン情報

[ターゲット] フィールドで選択したターゲット プラットフォームが macOSiOS デバイス - 32 ビットiOS デバイス - 64 ビット、または iOS シミュレータ の場合、[バージョン情報] ページには、次のフィールドが表示されます:

項目 説明

[バージョン番号を含める]

ユーザーに製品識別情報を表示するか決定します。

[モジュールのバージョン番号]

階層状にネストした ID 番号を設定します。バージョン番号(メジャー バージョン、マイナー バージョン)とビルド番号で構成されます(例:2.1.5)。

  • [メジャー バージョン][マイナー バージョン]、および[ビルド]には、それぞれ 0 ~ 65,535 の符号なし整数を指定します。これらの文字列を結合して、アプリケーションにとって一意となるバージョン番号が定義されます。

[ビルド番号オプション]

[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびにビルド番号をどう変更するかを指定します。その他のコンパイルでは、ビルド番号(1.2.3 のようなバージョン番号の 3 番目の数値)は変わりません。

  • [ビルド番号を自動生成する]を選択すると、[ビルド]番号が生成され、その番号は[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびに増加します。[ビルド番号を自動生成する]を設定すると、[ビルド]番号は、午前 0 時からの秒数を 2 で割った値になります。

メモ: [ビルド番号を自動生成する]を選択した場合には、環境変数(SAVEVRC=TRUE)を設定しなければならない可能性があります。[ツール|オプション...|環境オプション|環境変数を開き、SAVEVRC というユーザー変数を新しく追加して、その値を TRUE に設定してください。この変数を設定すると、自動生成されたビルド番号などの情報を含む .vrc ファイルが生成されます。

  • [ビルド番号を自動更新する]を選択すると、[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド] メニューを選択するたびにビルド番号が増加します。その他のコンパイルではビルド番号は変わりません。
  • [ビルド番号を変更しない]を選択すると、既存のビルド番号がそのまま使われます。これがデフォルトの設定です。

[キー]/[値]のリスト ボックス

キー/値のペアを定義して、プロジェクトの info.plist ファイルに追加します。

下の表では、RAD Studio が提供するデフォルトのフィールドを表示しています。新しいフィールドを info.plist ファイルに追加するには、フィールドのリスト内のどこかを右クリックし、[キーの追加]を選択します。このリスト ボックスを使用しても定義できないような複雑なキー/値のペアを追加する必要がある場合には、「info.plist ファイルのカスタマイズ」を参照してください。

Key デフォルト値 メモ

CFBundleName

$(ModuleName)

アプリケーションを Mac App Store に提出する場合には、このフィールドに Mac アプリケーションの BundleID を指定する必要があります。指定しなければ、アプリケーション ファイルと使用中の Store BundleId が一致しないというメッセージが Mac AppLoader から出力される可能性があります。

CFBundleDevelopmentRegion
(iOS のみ)

en

CFBundleDisplayName

$(ModuleName)

CFBundleIdentifier

$(ModuleName)

CFBundleInfoDictionaryVersion
(iOS のみ)

7.1

CFBundleVersion

1.0.0(macOS)
1.0.0.0(iOS)

CFBundlePackageType

APPL

CFBundleSignature

????

LSRequiresIPhoneOS
(iOS のみ)

true

CFBundleAllowMixedLocalizations

YES

CFBundleExecutable

$(ModuleName)

NSHighResolutionCapable
(macOS のみ)

true

LSApplicationCategoryType
(macOS のみ)

public.app-category.utilities

UIDeviceFamily
(iOS のみ)

iPhone & iPad

アプリケーションでサポートする iOS デバイスを示します。取り得る値は次のとおりです。

  • [iPhone] - iPhone と iPod の両タッチ デバイスをサポートします。
  • [iPad] - iPad デバイスをサポートします。
  • [iPhone および iPad] - iPhone、iPod touch、iPad の各デバイスをサポートします。これがデフォルトです。

CFBundleResourceSpecification
(iOS のみ)

ResourceRules.plist

NSLocationAlwaysUsageDescription

ユーザーの位置情報にアクセスを行った理由

権限付与が必要な場合、説明が表示されます。

NSLocationWhenInUseUsageDescription

ユーザーの位置情報にアクセスを行った理由

権限付与が必要な場合、説明が表示されます。

FMLocalNotificationPermission
(iOS のみ)

false

UIBackgroundModes
(iOS のみ)

バックグラウンドで引き続き動作する必要のあるアプリケーション サービスを指定します。このキーの配列に追加する対象の文字列値を選択します。

Android の[バージョン情報]

ターゲット プラットフォームが Android の場合、[バージョン情報]ページには、AndroidManifest.xml ファイルで使用される次のフィールドが提供されます:

項目 説明

[バージョン コード]

Android プラットフォーム用アプリケーションのバージョンを定義する整数値です。

Google Play などのアプリケーション ストアでは、アプリケーションのバージョンが新しくなればバージョン コードを前のバージョンよりも大きくするよう要求しています。重要なのは、アプリケーションをアプリケーション ストアに配置する前に、この値を忘れずに増やすことです。

[バージョン コード オプション]

[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびにバージョン コードをどう変更するかを指定します([アプリケーション ストア]プラットフォーム構成で選択されている場合)。その他のコンパイルではバージョン コードは変わりません。

  • [アプリケーション ストア用に自動インクリメント]では、バージョン コードが更新され、そのコードは[プロジェクト|<プロジェクト名> をビルド]を選択するたびに 1 増加します([アプリケーション ストア]プラットフォーム構成で選択されている場合)。
  • [変更しない]を選択すると、既存のバージョン コードがそのまま使われます。これがデフォルトの設定です。

[キー]/[値]のリスト ボックス

アプリケーションに関する情報を示すプロパティを設定します。プロパティのリストには以下のものが含まれます。

キー 説明

package

アプリケーションを一意に識別するパッケージ名。

名前は次の形式を満たす必要があります。

  • 使用できるのは小文字と大文字のラテン文字(a ~ z または A ~ Z)、数字(0 ~ 9)、下線(_)だけです。
  • 個別のパッケージ名部分は、文字で始まる必要があります。

Google Play などの一部の Android アプリケーション ストアでは、同じパッケージ名の旧バージョンと新バージョン アプリケーションがある場合、公開できるのは新バージョンだけです。また、パッケージ名は、他のアプリケーションがユーザーのアプリケーションを識別する(たとえば、動作するために、ユーザーのアプリケーションのインストールが必要であることを Android に通知する)ために使用することもできます。

詳細は、Android のドキュメントを参照。

label

アプリケーションの表示名。

versionCode

アプリケーションのバージョン コード。

[バージョン コード]数値フィールドでこの値を変更できます。

versionName

アプリケーションの表示バージョン。たとえば、"2.0" です。

persistent

アプリケーションが常に動作し続ける必要があるかどうかを示します。詳細は、Android のドキュメントを参照。

restoreAnyVersion

新バージョンで書き込まれたデータ セットを旧バージョンのアプリケーションで読み取ることができるかどうかを示します。詳細は、Android のドキュメントを参照。

installLocation

推奨するアプリケーションのインストール場所。取り得る値は以下のとおりです。

  • internalOnly - 内部ストレージにのみアプリケーションをインストールします。内部ストレージに十分な空き領域がない場合、アプリケーションのインストールに失敗します。
  • auto(デフォルト) - 内部ストレージにアプリケーションをインストールします。内部ストレージに十分な空き領域がない場合、アプリケーションは外部ストレージにインストールされます。
  • preferExternal - 外部ストレージ(たとえば、SD カード)にアプリケーションをインストールします。外部ストレージに十分な空き領域がない場合、アプリケーションは内部ストレージにインストールされます。

詳細は、Android のドキュメントを参照。

largeHeap

アプリケーションで、大容量の Dalvik ヒープを確保したプロセスを作成するかどうかを示します。
大半のアプリケーションでは大容量のヒープは必要ありません。パフォーマンスを向上するために全体のメモリ使用量を抑えることが重要です。

詳細は、Android のドキュメントを参照。

theme

アプリケーションを全画面モードで実行するかどうかを示します。Android アプリケーションでは、全画面モードを BorderStyle プロパティを使用して定義できません。これは iOS アプリケーションとは異なります。BorderStyle を設定するのではなく、theme キーで、Android アプリケーションでのすべてのフォームに対する全画面モードの動作を定義する必要があります。

取り得る値は以下のとおりです。

  • TitleBar(デフォルト)。アプリケーションは、Android ステータス バーを表示します。
    結果として、BorderStyleNone をすべてのフォームで設定している場合、iOS アプリケーションと同じ動作になります。
  • No TitleBar。アプリケーションは全画面モードで実行されます。
    結果として、BorderStyle = None をすべてのフォームで設定している場合、iOS アプリケーションと同じ動作になります。

詳細は、FMX.Forms.TForm.BorderStyle を参照。

hardwareAccelerated

ターゲット デバイスのハードウェア アクセラレーションを、アプリケーション レベルで有効または無効にすることができます。

このオプションを設定すると、以下の属性が <application> タグに追加され、アプリケーション全体のハードウェア アクセラレーションが有効になります。

<application android:hardwareAccelerated="true" ...> 
<application android:hardwareAccelerated="false" ...>

デフォルト値は true です。

詳細は、developer.android.com を参照。

apiKey

API キーを定義して、Google Maps サービスにアクセスすることができます。「Google マップを使用できるよう Android アプリケーションを構成する」を参照。

関連項目