XE2 Update 3 のリリース ノート
出典: RAD Studio XE2
Delphi XE2 および C++Builder XE2 の新機能 への移動
このファイルには、主な製品ドキュメントに含まれていない重要な補足事項が記載されています。エンバカデロ・テクノロジーズでは、このファイルのすべての内容に目を通されることをお勧めします。
このドキュメントでは、情報が RAD Studio XE2 または Delphi XE2/C++Builder XE2 の両方またはいずれかに適用する場合、"製品" と呼んで言及しています。
インストール、配置、およびライセンスについての一般情報は、Install、Deploy、License の各ファイルを参照してください。これらのファイルは、デフォルトで C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\9.0 にあります。64 ビット版の Windows システムの場合には、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\9.0 ディレクトリになります。
目次 |
更新プログラムの入手
Delphi XE2 Update 3 および C++Builder XE2 Update 3 は MSI ベースのパッチです。このアップデートは、以下のいずれかの製品に適用できます。
- Delphi XE2 Update 1 または Update 2
- C++Builder XE2 Update 1 または Update 2
- RAD Studio XE2 Update 1 または Update 2
この更新プログラムは次の 3 とおりの方法で入手できます。
自動アップデート メカニズム経由の更新
この製品をインストールしたときに、"更新プログラムの確認を自動的に行います" を選択した場合は、更新プログラムがダウンロードできるようになったときに、自動的に通知されます。
通知をクリックして、手順に従って、更新プログラムをダウンロードし、インストールします。
更新プログラムの手動での確認
更新プログラムの自動通知を受け取らない設定の場合は、手動で更新プログラムを確認できます。
- [スタート|プログラム|Embarcadero RAD Studio XE2|更新プログラムの確認]を選択します。
- [更新のタイトル]リストから、[RAD Studio XE2 Update 3]を選択します。
- 手順に従って、インストールします。
登録ユーザー向け Web ページからのダウンロード
Update 3 は、次の登録ユーザー向けダウンロード ページからダウンロードすることもできます。
- Delphi XE2: http://cc.embarcadero.com/reg/delphi
- C++Builder XE2: http://cc.embarcadero.com/reg/c_builder
- RAD Studio XE2: http://cc.embarcadero.com/reg/rad_studio
<RADStudioXE2Update3.zip> をユーザーのコンピュータにダウンロードして、zip ファイルを解凍します。その後、手順に従って、更新プログラムをインストールします。
Update 3 のインストール手順と内容
XE2 Update 3 のインストール
- 解凍とインストール: Update 3 を開くと、更新プログラムがすぐにユーザーの %TEMP% フォルダに解凍され、その後、自動的に更新プログラムのインストールが行われます。メモ:このアップデート プロセスは完了までに 1 時間以上かかることがあります。一度、インストールを開始したら、途中で停止しないでください。
- PAServer および FireMonkey-iOS 更新プログラムのインストール: 更新プログラムの解凍とインストールが終わると、Windows エクスプローラが開き、次の 3 つのフォルダが表示されます。各フォルダに含まれるファイルは、表の下に記載した手順に従って適宜インストールや解凍を行ってください。
XE2 Update 3 の内容
| フォルダ名 | 内容 |
|---|---|
|
Update3 |
内容:
Update 3 インストーラは、更新プログラム自体を開くと自動的に実行されます。 |
|
PAServer |
更新されたプラットフォーム アシスタントのファイル(PAserver.exe など)が含まれます。これらのファイルは、Update 3 インストーラではインストールされません。「プラットフォーム アシスタント更新プログラムのインストール」を参照。 |
|
FireMonkey-iOS |
更新された FireMonkey-iOS のディスク イメージ(FireMonkey-iOS.dmg)が含まれます。このイメージには更新された FireMonkey-iOS-XE2 のインストーラが含まれます。これらのファイルは、Update 3 インストーラではインストールされません。「FireMonkey iOS ツール更新プログラムのインストール」を参照。 |
メモ: Update 3 パッチのインストール中に "Insufficient privileges to modify bds.exe..."(bds.exe を変更する権限がありません)というエラー メッセージが出力される可能性があります。その場合には、[再試行]をクリックすると、更新プログラムのインストールが続行されます。
プラットフォーム アシスタント更新プログラムのインストール
プラットフォーム アシスタントをアンインストールするには:
- Windows の場合は、既存の Uninstall PAServer.exe を使用してプラットフォーム アシスタントをアンインストールします。
- Mac の場合は、既存の Uninstall コマンドを使用してプラットフォーム アシスタントをアンインストールします。
メモ: Uninstall プログラムは、PC の場合も Mac の場合も、プラットフォーム アシスタントのインストール ディレクトリにあります。
更新されたプラットフォーム アシスタントをインストールするには:
- Windows の場合は、PAServer.exe をダブルクリックします。
- Mac の場合は、PAServer.zip ファイルを Mac に移動し、PAServer.zip をダブルクリックします。
「ターゲット プラットフォームでのプラットフォーム アシスタント(paserver)のインストールと実行」を参照してください。
FireMonkey iOS ツール更新プログラムのインストール
更新された FireMonkey-iOS ツールをインストールするには:
- FireMonkey-iOS.dmg ディスク イメージ ファイルを Mac にコピーします
- FireMonkey-iOS.dmg をダブルクリックします。
- 各パッケージの中のインストーラを実行します。
アンインストールする必要はありません。既に FireMonkey iOS ツールをインストールしている場合でも、この更新プログラムの新しいインストーラを、アンインストールなしで実行することができます。
FireMonkey iOS についての詳細は、以下を参照してください。
- XE2 のインストール ノート#FireMonkey iOS の要件
- XE2 のインストール ノート#XE2 Update 1 では iOS ツールの再インストールが必要
- FireMonkey プラットフォームに必要な準備
- iOS 用 FireMonkey 開発のセットアップ
メモ: 今回のインストーラは Xcode 4.2 と互換になっています。Xcode 4.2 には iOS 5.0 SDK が含まれていますが、iOS 5 の新しい機能はサポートされていないことに注意してください。FireMonkey アプリケーションは iOS 5 が動作するデバイスに配置できます。
この更新プログラムのアンインストール
この更新プログラムをアンインストールするには、製品全体をアンインストールし、その後、フルビルドを再インストールする必要があります。更新プログラムだけをアンインストールすることはできません。
インストールに関する既知の問題
Update パッチを適用した後、MSI の修復/変更によってパッチ適用後のインストールにファイルが正しく復元されず、一部のファイルがなくなってしまうことがあります。その場合には、製品をアンインストールしてから再インストールしてください。登録ユーザーの Web ページ(http://cc.embarcadero.com/reg/rad_studio など)から ISO をダウンロードされることをお勧めします。
一般的な注意事項
バグ修正一覧
この更新プログラムで修正された具体的な問題の完全なリストは、http://edn.embarcadero.com/article/41908/ にある "Delphi XE2 / C++Builder XE2 Update 3 における不具合修正リスト" を参照してください。
FireMonkey のスタイル
FireMonkey 用に Light.Style という新しいスタイルが追加されました。
また、iOS UI ガイドラインに準拠するよう iOS.Style が変更されています。iOS.Style は FireMonkey iOS アプリケーションのデフォルト スタイルです。「FireMonkey iOS アプリケーションの作成」を参照してください。
本製品に付属の FireMonkey スタイルは、C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\9.0\Redist\styles\Fmx にあります。
FireMonkey スタイルの詳細は、「スタイルを使った FireMonkey アプリケーションのカスタマイズ」を参照してください。
VCL フォームを使用しない C++ アプリケーションでは #include <vcl.h> を指定しない
つまり、VCL(ビジュアル コンポーネント ライブラリ)の GUI 要素を使用しないアプリケーション(コンソール アプリケーション、データベース アプリケーション、Web/SOAP アプリケーション)では、以下を指定しません。
#include <vcl.h>
<vcl.h> ヘッダーにより、VCL フォーム ライブラリと Delphi RTL がすべてインクルードされます。
非ビジュアル C++ アプリケーションで Delphi 型(たとえば System.Set<>、System.Variant、System.UnicodeString など)を使用する場合は、次のどちらか一方を行います。
- 以下を指定します。
-
#include <System.hpp>
-
- 使用する型や API を宣言している適切なユニットをインクルードします。たとえば、次のように指定します。
-
#include <Classes.hpp> -
#include <SysUtils.hpp>
-
詳細は、「インクルード ファイルの使い方」を参照してください。
C++Builder の以前のバージョンでは、ウィザード、コード例、アプリケーション サンプルで、Delphi RTL パッケージで公開されている機能を手軽に利用する手段として、よく <vcl.h> が使用されていました。しかし、C++Builder XE2(およびそれ以降のバージョン)では、UI フレームワーク(VCL か FMX か)およびターゲット プラットフォーム(Windows か OSX か)を区別できなければなりません。
そのため、vcl.h をインクルードしているすべての非 VCL コードを更新して、RTL、SOAP、データベースなどの特定のパッケージに含まれている適切なヘッダーを代わりにインクルードすることをお勧めします。それには、コードに必要な RTL ヘッダーをインクルードするプリコンパイル済みヘッダーを作成することができます。たとえば、今度は、Classes.hpp や SysUtils.hpp などのさまざまな RTL ヘッダーをインクルードする <myheaders.h> のようなものを作成することになるでしょう。
TButton の ModalResult 値の変更(VCL と FMX の両方)
XE2 リリースでは、VCL の TButton の ModalResult に、mrContinue、mrHelp、mrTryAgain という 3 つの新しい値が追加されています。この 3 つの値は、FMX の TButton でもサポートされています。
また、VCL の TButton では ModalResult の既存の 4 つの値も変更されました。TButton の ModalResult の値にこの 4 つのいずれかをアプリケーションで使用している場合には、コードを変更しなければならない可能性があります。mrClose、mrAll、mrNoToAll、および mrYesToAll の値が変更されています。この値は .dfm ファイルに数値として格納されるため、プロジェクトを XE2 に移行したときに値が変わってしまいます。
ModalResult の値は次のように変更されました。
- XE2 より前:
- mrClose=11
- mrAll=8
- mrNoToAll=9
- mrYesToAll=10
- XE2:
- mrClose=8
- mrAll=12
- mrNoToAll=13
- mrYesToAll=14
そのため、結果は次のようになります。
| XE の ModalResult | XE2 の ModalResult |
|---|---|
|
mrClose |
mrContinue |
|
mrAll |
mrClose |
|
mrNoToAll |
mrHelp |
|
mrYesToAll |
mrTryAgain |
詳細な情報と解決方法については、http://www.bobswart.nl/Weblog/Blog.aspx?RootId=5:5029 にある "XE2 values of mrAll, mrNoToAll, mrYesToAll and mrClose(mrAll、mrNoToAll、mrYesToAll、mrClose の XE2 での値)"(英語)を参照してください。
Subversion を使ったサンプルの更新 -- アップデートをインストールするだけではサンプルは更新されない
製品に付属のアプリケーション サンプルは、パッチのインストール時に更新されません。ただし、サンプル ディレクトリで Subversion の更新を行うと、いつでも最新のサンプルを取得できます。
サンプル ディレクトリを開くには、次のいずれかを実行します。
- [スタート|すべてのプログラム|Embarcadero RAD Studio <バージョン>|サンプル]を選択します。
- C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\9.0\Samples に移動します。
IDE Fix Pack は Update 3 と非互換
IDE Fix Pack for XE2 は XE2 Update 3 との互換性がありません。IDE Fix Pack for XE2 を使用している場合には、IDE Fix Pack for XE2 をアンインストールしてから Update 3 をインストールする必要があります。IDE Fix Pack for XE2 の改訂版は http://andy.jgknet.de/fixpack/ で公開予定です。
関連項目
Copyright 2011 Embarcadero Technologies. All rights reserved.