指名ユーザーライセンスとネットワークコンカレントライセンスの違い

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概要

指名ユーザーライセンスとネットワークコンカレントライセンスの違いについて説明します。

Q&A

Q. 指名ユーザーライセンスとは何ですか?

A. 指名ユーザーライセンスとは、個人のお客様の場合には製品を購入されたご本人、法人のお客様の場合には、お客様の組織の中における指定された1名の方がご利用いただけるライセンスです。お客様の組織で、複数の方が製品を利用される場合には、利用する開発者の人数分の指名ユーザーライセンスが必要です。

通常、エンバカデロ・テクノロジーズの開発ツール製品は、この指名ユーザーライセンスの体系を採用しています。

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製品を利用されるお客様ごとにライセンスが必要です。

お客様のライセンスを他の方と共有することはできません。使用許諾契約に同意したお客様が製品を使用される場合には、適正な数(お客様ご自身が管理し、他の方が使用しないPCの台数)のPCにインストールして製品を利用することができます。なお、それぞれのPCで製品を同時に起動する場合、購入されたライセンスの数だけ同時起動できます。

Q. ネットワークコンカレントライセンスとは何ですか?

A. ネットワークコンカレントライセンスとは、ご購入いただいたライセンス数まで同時複数のコンピューターから製品をご利用いただけるライセンスです。インストールするコンピューターの数には制限はなく、同時に製品を利用するユーザーの最大数を勘案してご購入いただきます。なお、製品のご利用に当たっては、別途ライセンス管理のためのサーバーが必要です。

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購入されたライセンスの数まで同時に製品を利用できます。製品は、適正な数のPCにインストールすることができます。製品利用時には、ライセンスサーバーがご利用の同時使用ライセンス数を管理します。

Q. ネットワークコンカレントライセンスを購入するメリットは何ですか?

A. ライセンスの管理を一括して行なえるため、使われずに放置されるライセンスによる無駄なコストを削減できます。また、ライセンスの管理も容易です。


Q. ネットワークコンカレントライセンスの管理は誰が行えばよいですか?

A. ライセンスサーバーの設置、設定、管理は、お客様の組織内の管理者の方に実施していただきます。なお、ライセンスサーバーの設置に関してご不明な点がございましたら、弊社営業担当者にお問い合わせください。


Q.ライセンスサーバーの動作環境を教えてください

A. ライセンスサーバーをご利用いただくためには、以下を満たす環境が必要です。


共通情報:

JRE: Java 17が必須


Windows:

  • Microsoft® Windows® 7, 8, 8.1, 10,11, Server 2003, Server 2008, Server 2012, Server 2012 R2, Server 2016, Server 2019, Server 2022- 32ビット もしくは 64ビット
  • メモリ1GB RAM以上
  • ハードディスク 空き容量 100MB以上

Linux:

  • Red Hat® Enterprise Linux, Debian, Ubuntu, SuSE - 32ビット もしくは 64ビット
  • メモリ1GB RAM以上
  • ハードディスク 空き容量 100MB以上

ELCのシステム要件の詳細は、こちらをご覧ください。


Q. ライセンスサーバーの価格を教えてください

A. 無償です。ライセンスサーバーは製品購入後に下記のWebサイトからダウンロードいただけます。

http://docwiki.embarcadero.com/ELC/54/en/ELC_Quick_Start

※ライセンスサーバーの動作環境を満たすハードウェアはお客様にてご用意下さい。


Q.ネットワークライセンスのアップデートサブスクリプションが失効した後、製品を引き続き利用することはできますか?

A.

ネットワークライセンスは、アップデートサブスクリプションの有効期限が失効後、通常の指名ユーザーライセンスのように登録回数の上限値の更新や使用者の変更ができない等の理由で製品が利用できなくなることはありませんが、

(PCの老朽化等の理由で)新しいPCへライセンスサーバー(ELC)をインストールし、お持ちのネットワークライセンスを再ホスティングすることはできません。つまり、現在ご利用のライセンスサーバーを新しいPCへ移行することはできません。

なお、ネットワークライセンスのアップデートサブスクリプションを更新しない場合に利用できなくなるサービスの一覧は 以下の通りです。(通常の指名ユーザーライセンスと重複する箇所あり)


  • Subscription Update として提供されている製品アップデートおよびホットフィックス
  • テクニカルサポート
  • メジャーバージョンアップ(メジャーバージョンアップを行うには新規ライセンスを購入)
  • 新しいPCへライセンスサーバーをインストールし、ライセンスのホスティング (詳しくは、こちらのサポート情報をご参照ください)
  • その他ライセンスに関する諸手続き


利用可能なバージョンに関しては、例えば、2022年12月に11 Alexandriaでアップデートサブスクリプションに加入し、2023年12月で更新しなかった場合、2023年11月にリリースされた12 Athensは、購入した11 Alexandriaのライセンスで使用できます。ただし、11 Alexandriaのアップデートリリース(11.1、11.2、11.3等)および12 Athensのアップデートリリースを新たにインストールして使用することはできません(インストール済みのアップデートリリースは使用できますが、再インストール、別のアップデートの適用はできません)。


アップデートサブスクリプションに関しては、こちらをご参照ください。

Q. 1つのライセンスサーバーで、Delphi/C++Builder/RAD Studioなどのバージョンが異なる複数の「ネットワーク指名ユーザーライセンス」を扱うことは可能でしょうか?

A. はい、可能です。

Q. 1つのライセンスサーバーで、ネットワーク指名ユーザーライセンス」と「ネットワークコンカレントライセンス」を同時に扱う(混在させる)ことは可能でしょうか?

A. はい、可能です。


Q. ライセンスサーバーは常にネットワークに接続している必要がありますか?

A. ネットワーク指名ライセンス、ネットワークコンカレントライセンス共にインターネットへ常時接続の必要はありません。

例えば、ライセンスをチェックアウトすれば、出張時など外出先で使用できます。ライセンスのチェックアウトの詳細はこちらを参照ください。


Q. コンカレントライセンスを利用する場合、Delphi/C++Builderなどの製品をインストールするPCの台数に制限はありますか?

A. コンカレントライセンスを利用する場合、Delphi/C++Builderなどの製品を利用する可能性がある全てのPCにインストールすることが可能です。

例えば、コンカレントライセンスを2ライセンス持っており、Delphiを利用するユーザーのPCが10台と想定します。その場合は10台全てに Delphiをインストールすることができます。

ただし、コンカレントライセンスが利用できるPCの最大値は、お持ちのコンカレントライセンス数と同じになります。 例えば、この場合コンカレントライセンス数=2であるため、DelphiをインストールしたPC10台のうち、ライセンスサーバー(ELC)へ接続し、先着順でライセンスが貸し出された2台がDelphiを利用することができます。

他のPCのユーザーがDelphiを利用するためには、現在ライセンスを貸し出されているPCのユーザーがDelphiのIDEを終了し、コンカレントライセンスを解放(リリース)する必要があります。

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