System.TObject
Delphi
TObject = class
C++
class _DELPHICLASS_TOBJECT TObject
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
class | public | System.pas systobj.h |
System | System |
説明
TObject はすべてのオブジェクトおよびコンポーネントの最上位のオブジェクトです。
TObject は、次のようなメソッド群を提供して、オブジェクトに共通の基本動作をカプセル化します:
- - オブジェクトに必要なメモリを割り当て、初期化、および解放することにより、オブジェクトのインスタンスを作成、管理、および破壊。
- - オブジェクトのインスタンスが作成や破棄された際に対応。
- - オブジェクトのクラス型とインスタンス情報、および published プロパティに関する実行時型情報(RTTI:Runtime Type Information)を返す
- - メッセージ処理のサポート。
- - オブジェクトによって実装されているインターフェイスのサポート。
永続化する必要がなく(保存および再ロードされない)、しかも、他のオブジェクトへ割り当てる必要もない、シンプルなオブジェクトを宣言する場合、直接継承する基底クラスとして、TObject を使用します。
オブジェクトの機能の多くは、TObject が提供するメソッドによって確立されています。 これらのメソッドの多くは、IDE によって内部的に使用されるもので、ユーザーが直接呼び出すためのものではありません。他は、より複雑な振る舞いができるよう、下位オブジェクトでオーバーライドされます。
TObject は、コンポーネント フレームワークの基底オブジェクトですが、すべてのオブジェクトがコンポーネントというわけではありません。すべてのコンポーネント クラスは、TComponent から派生します。
メモ: TObject は、直接インスタンス化はしないでください。プログラム言語のインスタンス化防止機能は使用していませんが、TObject は、抽象クラスです。