サービス API を利用したユーザーの設定

提供: InterBase

Isc service start() によるサービス タスクの起動 へ戻る

サービス API を使用すると、ユーザーの表示、追加、削除、および変更を行うことができます。 この機能は、gsec コマンドライン ツールの機能に対応します。


サービス API を利用したセキュリティ データベース内の有効ユーザーの一覧表示

次の表に、isc_action_svc_display_user の引数を示します。

引数 目的 引数の長さ 引数の値

isc_spb_sec_username

1 人のユーザーの名前を指定する。Services Manager はこのユーザーについての情報を返す

2 バイト + 文字列

文字列

Services Manager に、InterBase セキュリティ データベース(デフォルトでは、admin.ib)内のすべてのユーザーの情報を返すように要求するには、isc_spb_sec_username 引数を省略します。

Server Manager が返す情報を取得するには、isc_service_query() にクラスタ識別子 isc_info_svc_get_users を組み合わせます。 この例については、「Server configuration properties」を参照してください。

サービス API を利用したセキュリティ データベースへのユーザーの追加

クラスタ識別子の isc_action_svc_modify_user を使用して、InterBase セキュリティ データベース内に新しいユーザーを作成できます。 クラスタの先頭の引数は isc_spb_sec_username でなければなりません。 次の表に、このクラスタの引数を示します:

引数 目的 引数の長さ 引数の値

isc_spb_sec_username

作成するユーザー名。 最大 31 文字。 必須の引数。先頭のパラメータにする必要がある

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sec_password

ユーザーのパスワード。 最大 31 文字。先頭 8 文字だけが有意。 必須の引数

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sec_firstname

このユーザー名を使用するユーザーのファーストネーム(オプション)

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sec_middlename

このユーザー名を使用するユーザーのミドルネーム(オプション)

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sec_lastname

このユーザー名を使用するユーザーのラストネーム(オプション)

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sec_userid

ユーザーを登録するための /etc/passwd に定義されたユーザー ID 番号(任意)。 将来の実装のために予約

4 バイト

unsigned long

isc_spb_sec_groupid

ユーザーを登録するための /etc/group に定義されたグループ ID 番号(任意)。 将来の実装のために予約

4 バイト

unsigned long

isc_spb_sec_groupname

ユーザーを登録するための /etc/group に定義されたグループ名(任意)。 将来の実装のために予約

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sql_role_name

ユーザーを管理するときに適用する SQL ロール(オプション)。将来のために予約

2 バイト長 + 文字列

文字列


サービス API を利用したセキュリティ データベースからのユーザーの削除

InterBase セキュリティ データベース(デフォルトは admin.ib)からユーザーを削除するには、クラスタ識別子 isc_action_svc_delete_user を使用します。 次の表に、このクラスタの引数を示します:

引数 目的 引数の長さ 引数の値

isc_spb_sec_username

削除するユーザーの名前。 必須の引数。先頭のパラメータにする必要がある

2 バイト長 + 文字列

文字列

isc_spb_sql_role_name

ユーザーを管理するときに適用する SQL ロール(オプション)。将来のために予約

2 バイト長 + 文字列

文字列

InterBase セキュリティ データベース(デフォルトは admin.ib)からユーザー エントリを削除した場合、その名前を使ってサーバー上のデータベースにログインすることはできなくなります。 その名前でデータベースにログインするには、isc_action_svc_add_user を使って新しいエントリを作成する必要があります。


サービス API を利用したセキュリティ データベース内のユーザーの変更

クラスタ識別子の isc_action_svc_modify_user を使用して、InterBase セキュリティ データベース(デフォルトは admin.ib)内に新しいユーザーを作成できます。

このクラスタで使用できる引数は、isc_action_svc_add_user の引数と同じです。 ユーザー名を変更することはできません。変更できるのは、ユーザー エントリの関連プロパティだけです。 指定したプロパティだけが変更されます。 プロパティを削除するには、プロパティの長さとデータに 0 を指定します。 クラスタの先頭の引数は isc_spb_sec_username でなければなりません。


サービス API を利用した古いユーザー関数の使用中止

API 関数 isc_add_user()isc_delete_user()isc_modify_user() は、InterBase サービス API の導入により、使用廃止となります。 新しいサービス API 関数は、一貫したサービス メカニズム、インターフェース、メッセージのセットを提供しており、古いユーザー設定関数より優れています。 古いユーザー設定関数のかわりに、この新しいサービス API 関数を使用することをお勧めします。 isc_xxxx_user() 関数は、下位互換性のために InterBase に残されていますが、将来の製品リリースでは削除される予定です。

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