アプリケーション開発用にサポートされている Android デバイス
目次
Android のソフトウェア要件
RAD Studio は、サポートされているターゲット プラットフォームで詳解されている Android オペレーティング システムで実行される、ARMv7 および AArch64 のデバイス上での開発をサポートしています。
Android のハードウェア要件
ほとんどの Android ハードウェアがサポートされています。具体的な要件には以下のものがあります。
- ARM Cortex-A シリーズの CPU http://www.arm.com/products/processors/cortex-a/index.php
- ARMv7 または ARM64 の指令
- NEON 技術
- GPU
RAD Studio では、できる限り多くのデバイスで最善のパフォーマンスを得られるよう、最も一般的な CPU アーキテクチャを対象としています。
詳細: ARM 命令 CPU は、さまざまなメーカーによって、異なる仕様セットに沿って作成されています。 ARM は、モバイル ハードウェアで主流となっている技術です。 ARMv7 命令セット(コア)では、CPU で使用するマイクロアーキテクチャが仕様化されています。 ARMv7 命令を実装した CPU のファミリを、Cortex-A シリーズと呼びます。 これらの CPU のほとんどには、NEON 技術も含まれています。 RAD Studio アプリケーションの要件にこの特定の CPU アーキテクチャが含まれているのは、RAD Studio では最善のパフォーマンスを得るためにマシン コードまでコンパイルするためです。 これは、Java で開発され、Dalvik バイト コードにコンパイルされて Dalvik 仮想マシンで実行される、他の Android アプリケーションとは異なっています。 ほとんどの Android デバイスには GPU(グラフィック処理装置)が搭載されています。 一般的に、この GPU は SoC(System-on-a-Chip)構成で CPU と一緒に 1 つのチップ上にまとめられます。 これらの構成をすべてサポートする必要があります。
Intel ベースの Android デバイス
(エミュレーション ライブラリ libhoudini を含む)Intel CPU 搭載の Android デバイス上で稼働する Android KitKat およびそれ以降のバージョン。翻訳ライブラリは、オペレーティング システムによって自動的に呼び出され、これにより Intel CPU は ARM CPU 用にコンパイルされたバイナリを、解析および実行することができます。
FireMonkey アプリケーションは一般的に libhoudini ライブラリと互換です。エミュレーションのサポートを追加するために、特に作業は必要ありません。
デバッグ
Android 64 ビット アプリケーションのデバッグには、次のデバイスを推奨します。多くのメーカーが作成した多くの Android デバイスがあり、デバイスでアプリケーションを正常にデバッグするための経験や能力は多岐にわたります。デバイスをテストして、デバッグがサポートされていることを確認する必要があります。一般に、主要なベンダーによって提供されている、在庫のある未改良の Android デバイスは、正常に動作する可能性が最も高くなります。 Android に通常とは異なるハードウェア変更を加えたデバイスでは、デバッグで問題が発生する可能性があります次のデバイスは、Android 64 ビット アプリケーションのデバッグに推奨されるサンプル リストです。
64 ビット アプリケーションをデバッグするには、デバイスで 64 ビット バージョンの Android オペレーティング システムを実行する必要があります。
32 ビット ハードウェア上の 64 ビット アプリ
デバイスで Android 64 ビット アプリケーションを実行するには、次の 2 つの条件を満たす必要があります:
- 電話に 64 ビット対応の CPU がある
- インストールされる Android バージョンは 64 ビットである。Android バージョン 5 以降が 64 ビットをサポートしています。
ただし、一部のデバイスでは、64 ビット モードを使用するように設定されていません。デバイスが 64 ビット ネイティブ アプリケーションをサポートしていない場合、エラー メッセージが表示されます。
64 ビット アプリを、64 ビット アプリケーションをサポートしていないターゲット デバイス上の IDE からデバッグしようとした場合、エラー メッセージが表示されます。
Android デバイスが 64 ビット アプリを実行できるかどうかを確認するには
Android デバイスの CPU が 64 ビット アプリを実行できることを確認したい場合、次のような Play Store の既存のアプリを使用する方法があります。
チェック
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cpuid.cpu_z - システム ページをチェック
CPU に 64 ビットの ARMv8-A 命令セットがあることを示しているが、それが 32 ビット モードに設定されている場合は、Android のバージョンが 64 ビットではないことを意味します。不一致の場合、現時点では、INSTALL_FAILED_NO_MATCHING_ABIS エラー メッセージが表示されます。
Android デバイスのサポート状況の確認
SysCheck ユーティリティを使用すると、システムの互換性を簡単にすばやく確認することができます。必要な機能がデバイスに備わっているかどうかが不確かな場合には、Google Play ストアで SysCheck を入手し(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ss.syscheck&hl=en)、デバイス上で実行することができます。SysCheck は、無料で、広告がなく、実行するのに特別な権限も必要ありません。
次のような画面が表示されます。
SysCheck では、デバイスでサポートされている CPU 機能に関する正確な情報を知ることができます。 具体的に言うと、SysCheck では、考えられるすべての CPU 機能の一覧とそれらの機能の定義を表示し、それぞれの機能がデバイスでサポートされているかどうかを示します。
以下を確認してください。
- ARMv7 または ARM64 AArch64 を表示する ARM CPU
- サポートされているターゲット プラットフォームにリストされている OS バージョン
- NEON が yes となっている
その場合には、デバイスは正しく動作します。
なぜ SysCheck を使用するのでしょうか。アプリケーションの中には、特定のチップセットでのみ動作可能なものもあれば、正常に動作するのに NEON サポートが必要なものもあるかもしれません。今ではお使いのデバイスを検査できるので、他のアプリケーションを購入するかどうかの判断を行うのに必要な情報が容易に手に入ります。
さらに、NEON に依存する Android アプリケーションを開発している場合は、ユーザーのデバイスで NEON がサポートされているかどうかがアプリケーションの購入前にわかるように、ユーザーをこの SysCheck に注目させるとよいでしょう。これにより、ユーザーを当惑させたり、ユーザーから返品を要求されることが少なくなります。