クライアント データセットとの通信
プロバイダとクライアント データセットまたは XML ブローカとの間の通信はすべて、Datasnap.Midas.IAppServer インターフェイスを介して行われます。プロバイダがクライアントと同じアプリケーション内にある場合、このインターフェイスは、自動生成される隠しオブジェクト、または Datasnap.Win.TConnect.TLocalConnection コンポーネントによって実装あれています。プロバイダが多層アプリケーションの一部の場合、これはアプリケーション サーバー上のリモート データ モジュールへのインターフェイス、または、（SOAP サーバーの場合）接続コンポーネントによって生成されたインターフェイスとなります。
大抵のアプリケーションは IAppServer を直接使用せず、クライアント データセットや XML ブローカーのプロパティやメソッドを介して、間接的に呼び出します。しかしながら、必要な場合には、クライアント データセットの AppServer プロパティを使用して、IAppServer インターフェイスへ直接呼出しを行うことも可能です。
次の表は、IAppServer インターフェイスのメソッドと、それに対応する、プロバイダ コンポーネントおよびクライアント データセット上のメソッドおよびイベントです。これらの IAppServer メソッドには、Provider パラメータが含まれています。多層アプリケーションでは、このパラメータは、クライアント データセットが通信を行うアプリケーション サーバー上のプロバイダを示します。また、大抵のメソッドには、OwnerData という OleVariant パラメータが含まれており、これを使用することで、クライアント データセットとプロバイダは、お互いにカスタム情報をやり取りすることができます。OwnerData はデフォルトでは使用されませんが、すべてのイベント ハンドラに渡されるため、コードを記述することにより、クライアント データセットからの各呼出しの前後で、プロバイダがアプリケーションで定義された情報を調整できるようにすることができます。
AppServer インターフェイス メンバー：
| IAppServer | プロバイダ コンポーネント | TClientDataset |
|---|---|---|
|
AS_ApplyUpdatesメソッド |
ApplyUpdates メソッド、BeforeApplyUpdates イベント、AfterApplyUpdates イベント |
ApplyUpdates メソッド、BeforeApplyUpdates イベント、AfterApplyUpdates イベント |
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AS_DataRequestメソッド |
DataRequest メソッド、OnDataRequest イベント |
DataRequest メソッドにそれを投稿します。 |
|
AS_Executeメソッド |
Execute メソッド、BeforeExecute イベント、AfterExecute イベント |
Execute メソッド、BeforeExecute イベント、AfterExecute イベント |
|
AS_GetParamsメソッド |
GetParams メソッド、BeforeGetParams イベント、AfterGetParams イベント |
FetchParams メソッド、BeforeGetParams イベント、AfterGetParams イベント |
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利用可能なすべてのプロバイダを識別するために使用 |
ProviderName プロパティの設計時リストを作成するために使用 | |
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AS_GetRecordsメソッド |
GetRecords メソッド、BeforeGetRecords イベント、AfterGetRecords イベント |
GetNextPacket メソッド、Data プロパティ、BeforeGetRecords イベント、AfterGetRecords イベント |
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AS_RowRequestメソッド |
RowRequest メソッド、BeforeRowRequest イベント、AfterRowRequest イベント |
FetchBlobs メソッド、FetchDetails メソッド、RefreshRecord メソッド、BeforeRowRequest イベント、AfterRowRequest イベント |
関連項目
- クライアントのデータリクエストに応答する
- クライアントが生成するイベントへの応答
- サーバー制約の処理
- クライアントの更新リクエストに応答する
- データ パケットに加える情報を制御する
- データセット プロバイダを使った更新の適用方法の選択
- データ ソースの決定