データ モジュールでのコンポーネントのプロパティとイベントの使い方

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データ モジュールにコンポーネントを配置すると、アプリケーション全体でのコンポーネントの動作を集中管理することができます。たとえば、TClientDataSet などのデータセット コンポーネントのプロパティを使用すると、そのデータセットを使用するデータ ソース コンポーネントがどのデータを利用できるかを制御できます。データセットの ReadOnly プロパティを True に設定すると、ユーザーはフォーム上のデータベース対応ビジュアル コントロールに表示されているデータを編集できなくなります。また、ClientDataSet1 をダブルクリックしてデータセットのフィールド エディタを起動すると、データ ソース(ひいてはフォーム上のデータベース対応コントロール)から使用できるテーブルまたはクエリ内のフィールドを制限することができます。データ モジュール内のコンポーネントに設定したプロパティは、アプリケーション内でそのモジュールを使用しているすべてのフォームに一貫して適用されます。

プロパティを設定するだけでなく、コンポーネントのイベント ハンドラを作成することもできます。たとえば、TDataSource コンポーネントで発生し得るイベントには、OnDataChangeOnStateChangeOnUpdateData の 3 つがあります。TClientDataSet コンポーネントの場合には、イベントの数は 20 を超えます。このようなイベントを使うことで、アプリケーション全体のデータ操作に適用される一貫したビジネス ルール群を作成することができます。

関連項目