パス変数(FireDAC)
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FireDAC により、パス内の変数の置換を使用することができます。これには次のものがあります:
- Database 接続パラメータ。ローカル データベース接続パスを指定します。
- TFDScript.SQLScriptFileName プロパティ
- TADMoniFlatFileClientLink.FileName プロパティ
- TFDManager.ConnectionDefFileName プロパティ
- TFDManager.DriverDefFileName プロパティ
- FireDAC.Stan.Util.FDExpandStr プロパティ。実パスへエイリアスを展開します。
- InterBase および Firebird サービス コンポーネントの Database および BackupFiles プロパティ
- MS Access サービス コンポーネントの Database および DestDatabase プロパティ
文字列値は、フォーマット $(name) の置換変数を含みます。定義済み変数名があります:
- DOC -- ドキュメント フォルダ パス
- TEMP -- 一時ファイル フォルダ パス
- RUN -- アプリケーション実行可能パス
- RAND -- ランダム整数
- NEXT -- 指定されたパスの次の整数
- APP -- iOS、Windows、macOS、Linux 用のアプリケーション実行可能パスその他のプラットフォームでは、TPath.GetHomePath に対応します。
- CFG -- iOS および Android の場合、TPath.GetHomePath に対応します。その他のプラットフォームでは、APP と同じです。
- SYSCFG -- Windows での Windows システム フォルダiOS、Android、その他のプラットフォーム(macOS や Linux)では、TPath.GetHomePath として動作します。
さらに、変数は環境変数の名前となります。
すべての変数値は、最後のスラッシュを付けません。文字列値では、スラッシュとバックスラッシュ共に使用することができます。FireDAC は、スラッシュを、プラットフォームに対して適した値に変換します。
例
iOS デバイス上の SQLite DB へのパス:
$(DOC)/test.sdb
一時 DB へのパス:
$(TEMP)\data.sdb
インクリメンタル DB バックアップ ファイルへのパス:
/tmp/addemo$(NEXT).bck
トレース ファイルへのパス:
c:\temp\trace$(NEXT).txt