ビットマップの初期サイズの設定

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イメージ コントロールの追加 への移動


イメージ コントロールを配置する際、これは単なるコンテナとなります。 しかしながら、設計時に、イメージ コントロールの Picture プロパティを、静的なグラフィックを格納するように設定することができます。 コントロールは、実行時にファイルからその画像を読み込むこともできます(「グラフィック ファイルの読み込みと保存」で説明)。

アプリケーション開始時に、空のビットマップを作成するには:

  1. ハンドラを、イメージを格納するフォームの OnCreate イベントにアタッチします。
  2. ビットマップ オブジェクトを作成し、それをイメージ コントロールの Picture.Graphic プロパティに割り当てます。

この例では、イメージは、アプリケーションのメイン フォーム、Form1 内にあり、コードは、ハンドラを Form1's OnCreate イベントにアタッチします:

procedure TForm1.FormCreate(Sender: TObject);
var
  Bitmap: TBitmap; { temporary variable to hold the bitmap }
begin
  Bitmap := TBitmap.Create; { construct the bitmap object }
  Bitmap.Width := 200; { assign the initial width... }
  Bitmap.Height := 200; { ...and the initial height }
  Image.Picture.Graphic := Bitmap; { assign the bitmap to the image control }
  Bitmap.Free; { We are done with the bitmap, so free it }
end
void __fastcall TForm1::FormCreate(TObject *Sender) {
	Graphics::TBitmap *Bitmap = new Graphics::TBitmap();
 // create the bitmap object
	Bitmap->Width = 200; // assign the initial width...
	Bitmap->Height = 200; // ...and the initial height
	Image->Picture->Graphic = Bitmap; // assign the bitmap to the image control
	delete Bitmap; // free the bitmap object
}

ビットマップを画像の Graphic プロパティに割り当てると、そのビットマップを、画像オブジェクトにコピーします。 しかしながら、画像オブジェクトは、ビットマップの所有権を持たないので、割り当てた後、これを解放しなければなりません。

アプリケーション実行中なら、フォームのクライアント領域に、ビットマップを表す白い領域が確認できるでしょう。 クライアント領域がイメージ全体を表示することができないように、ウィンドウのサイズを変えた場合、スクロール ボックスは、自動的にスクロール バーを表示し、イメージの残りの部分が表示できるようにします。 しかし、イメージ上に描画しようとしても、グラフィックを取得することはできません。なぜなら、アプリケーションはまだフォーム上に描画中であり、そのフォームは、イメージとスクロール ボックスの後ろにいるからです。

関連項目