追加セッションの作成
メモ: ボーランド データベース エンジン(BDE)の使用は推奨されません。今後 BDE は機能拡張されません。たとえば、BDE では Unicode がサポートされていません。BDE を使用して新たに開発しないことをお勧めします。既存のデータベース アプリケーションを BDE から dbExpress に移行することを検討してください。
デフォルト セッションを補うセッションを作成できます。 設計時にデータ モジュール(またはフォーム)にセッションを追加し、[オブジェクト インスペクタ]でそれらのプロパティを設定できるほか、追加したセッションのイベント ハンドラを記述し、それらセッションのメソッドを呼び出すコードを記述できます。 また、実行時にセッションを作成し、それらのプロパティを設定し、それらのメソッドを呼び出すこともできます。
メモ: アプリケーションで 1 つのデータベースに対して同時にクエリを実行しない場合や、マルチスレッド アプリケーションでない場合は、追加セッションの作成は任意です。
実行時にセッション コンポーネントを動的に作成するには:
- TSession 変数を宣言します。
- Create メソッドを呼び出すことで、セッションの新しいインスタンスを作成します。 コンストラクタでは、このセッションのデータベース コンポーネントの空リストをセットアップし、KeepConnections プロパティを True に設定し、アプリケーションのセッション リスト コンポーネントで維持管理されるセッション リストにこのセッションを追加します。
- 新しいセッションの SessionName プロパティに一意な名前を設定します。 このプロパティは、セッションにデータベース コンポーネントを関連付けるのに使用されます。 SessionName プロパティの詳細は、「セッション名の指定」を参照してください。
- セッションをアクティブにし、必要に応じてそのプロパティを調整します。
TSessionList の OpenSession メソッドを使って、セッションを作成し開くこともできます。 OpenSession ではセッションがまだ存在していない場合にのみセッションを作成するため、OpenSession を使用する方が Create を呼び出すよりも安全です。 OpenSession の詳細は、「複数セッションの管理」を参照してください。