[XML マッピング ツール]

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ツール|XML マッパー]

設計時に、汎用の XML ドキュメントとクライアント データセットが使用するデータ パケットとのマッピングを定義します。各マッピングには、XML ドキュメントのノードとデータ パケットのフィールドとの対応を記述します。

既存の XML スキーマ(またはドキュメント)から自分で定義するクライアント データセットへのマッピング、既存のデータ パケットから自分で定義する新しい XML スキーマへのマッピング、既存の XML スキーマと既存のデータ パケットとのマッピングを定義できます。

[ドキュメント表示]ページ

このページには、現在読み込んでいる XML ドキュメントの内容が、階層ツリーとして表示されます。ツリー内の各ノードは、XML ドキュメント内のタグまたはタグ属性を表します。ノードの横のアイコンは、以下に示すタグの種類を表します。

項目 説明

E アイコン

他のノード(タグ)の親として機能するけれども、値を持たない、要素ノードを表します。このノードの名前はタグ名です。通常、要素ノードはデータセット(データ パケット自体またはネストした詳細セット)にマッピングされますが、子ノードの値の組み合わせで値が表されるフィールドにマッピングすることもできます。

T アイコン

テキスト ノードを表します。テキスト ノードは、テキスト値を持つタグ付き要素を表します。ツリー内では、<ノード名>="<テキスト値>" という形式で表示されます。<ノード名> はタグ名、<テキスト値> は開始タグと終了タグの間に現れるテキストです。通常、テキスト ノードは、対応するデータ パケット内のフィールドにマッピングされます。

A アイコン

属性ノードを表します。属性ノードは、XML ドキュメント内の親要素のタグの属性に対応します。ツリー内では、<ノード名>="<属性値>" の形式で表示されます。<ノード名> は属性の名前、<属性値> はその値です。通常、ノードは、対応するデータ パケット内のフィールドにマッピングされます。また、その属性を含む要素は、レコードにマッピングされます。

アウトライン アイコン

ネストしたノードを表します。ネストしたノードとは、XML ドキュメント内に連続して繰り返し配置できる要素ノードです。通常、ネストしたノードは、対応するデータ パケット内のレコードにマッピングされます。

[データ表示]

オフにすると、階層ツリーにはノードの名前と種類だけが表示されます。テキスト ノードや属性ノードには値は表示されず、ネストしたノードは 1 つのインスタンスのみが表示されます。オンにすると、階層ツリーのテキスト ノードや属性ノードにはサンプル値が表示され、ネストしたノードは繰り返し表示されます。サンプル XML ファイルを読み込んでいる場合、[データ表示]をオンにすると、そのファイルに格納された値が表示されます。スキーマまたはデータ パケットからドキュメントを生成した場合は、ノードのサンプル値が生成されます。サイズの大きな XML ドキュメントを調べる場合は、[データ表示]をオフにすると、詳細情報を取り除いた論理構造を把握しやすくなります。


[スキーマ表示]ページ

このページには XML スキーマ情報が表示されます。このページには 3 つのタブがあり、それぞれが[XML マッピング ツール]でサポートされる異なるスキーマ形式を表しています。その形式は、DTD、XDR(機能縮小版 XMLData)、XSD(XML スキーマ)です。[スキーマ表示]ページの情報は、ファイルから読み取ったものの場合と、実際の XML ドキュメントから推定したものの場合があります。

[ノード プロパティ]ページ

このページでは、XML ドキュメント ペインで現在選択されているノードにプロパティを割り当てることができます。これらのプロパティを使って、変換ファイルの生成時に、XML ドキュメントから生成されたデータ パケットのフィールドの型や制約が正しくなるように、データ パケットから生成された XML ドキュメントのノードが正しくなるようにします。変換ファイルを生成すると、そこには、[ノード プロパティ]ページで現在指定されている値が反映されます。

項目 説明

[UTF-8 エンコード]

拡張文字のエンコード時に、UTF-8 を使用するか(オン)、XML のエスケープ シーケンスを使用するか(オフ)を制御します。オンにすると、String、Memo、WideString の[データ形式]プロパティが、ANSI から UTF-8 に変更されます。

[ユーザー定義の変換]

選択したノードを自動的に変換するかどうかを制御します。これにより、データ型ごとに指定できる、単純な 1 対 1 マッピングではない変換を、行うことができます。たとえば、姓および名という子を持つ要素ノードを、データ パケット内の "氏名" という 1 つのフィールドに変換する、ユーザー定義ノードを作成することができます。[ユーザー定義の変換]チェック ボックスをオンにした場合には、そのノードを表す ID 文字列を割り当てなければなりません。この ID 文字列は、TXMLTransform の OnTranslate イベント ハンドラに渡されるため、コード内で変換を実行することができます。ノードをユーザー定義として指定しなければ、そのノードでは OnTranslate イベントは発生しません。

[ノードの説明]

省略可能です。ノードの説明を入力します。この説明は、XML ドキュメントやデータ パケットには追加されませんが、プロパティ セットをノード リポジトリ ファイルに保存するときに基本セット要素の目的を特定するために役立ちます。


ヒント: 現在のノード設定をノード リポジトリ ファイルに保存するには、右クリックして[リポジトリの保存]を選択します。ノード設定のセットをノード リポジトリ ファイルから読み取るには、右クリックして[リポジトリを開く]を選択します。[ノード プロパティ]ページで行った変更をすべて取り消して、XML ドキュメントから推定した値に戻すには、右クリックして[クリア]を選択します。

[マッピング]ページ

このページでは、データ パケット内のフィールドと XML ドキュメント内のノードとのマッピングを指定したり、変換ファイルの作成や保存を行うことができます。

ページ上部には、2 列からなるテーブルがあり、XML ドキュメントのノードとそれに対応するデータ パケットのフィールドが表示されます。[マッピング]ページを最初に開いたときには、このテーブルは空です。マッピングを定義するには、このテーブルを埋めなければなりません。

メモ: 追加できるノードは、値を持つノード(テキスト ノードおよび属性ノード)と、[ノード プロパティ]ページでユーザー定義であると指定されたノードだけです。

[フィールド表示]ページ

このページには、データ パケット内のすべてのフィールドのフィールド属性が表示されます。階層内の各ノードは、データセット、フィールド、またはフィールド属性を表します。

項目 説明

アウトライン アイコン

データ パケット全体またはデータセット フィールドを表します。データセット ノードの子は、そのデータセット内のフィールドを表します。

非データセット フィールド アイコン

データセット フィールドではないフィールドを表します。フィールド ノードの子は、そのフィールドの属性を表します。

緑のひし形アイコン

データ型、最大長などのフィールド属性を表します。このノードには、<属性名> = <値> という形式の文字列ラベルが付きます。<属性名> はフィールド属性の名前、<値> はその値です。


[データ パケット表示]ページ

このページには、データ パケットの構造が表示されます。データ パケットは特殊な XML ドキュメントとして扱うことができるため、ここに表示されるアイコンは XML ドキュメント ペインのアイコンと同じです。

項目 説明

E アイコン

要素ノードを表します。データ パケット内の要素ノードは、データセットまたはデータセット フィールドを表します。

A アイコン

属性ノードを表します。データ パケット内の属性ノードは、データセット フィールド以外のフィールドを表します。

アウトライン アイコン

ネストしたノードを表します。データ パケット内のネストしたノードは、レコードを表します。


メモ: [XML マッピング ツール]では、バイナリ形式のデータ パケット(.cds ファイル)や、XML として保存されたデータ パケットを使用することができます。バイナリ形式のデータ パケットを使用するときには、[XML マッピング ツール]によって XML 形式に変換されます。

関連項目