[デバッグ インスペクタ]

提供: RAD Studio
移動先: 案内検索

[実行]メニュー への移動

[デバッグ|インスペクト...](他に何も選択していない状態で、式を選択するか式の上にカーソルを移動させたときに、コード エディタのコンテキスト メニューから実行します。)

次のデータ型をインスペクトします: 配列、クラス、定数、関数、ポインタ、スカラ変数、インターフェイス。

デバッグ インスペクタは、

デバッグ インスペクタには、次の4つの領域があります:

領域 説明

上部ペイン

インスペクト対象要素の名前、型が表示されます。可能な場合はアドレス(メモリ上の場所)も表示されます。 オブジェクト、レコード、集合や配列を返す Delphi 関数呼び出しをインスペクトするとき、デバッガにより一時的に割り当てられたアドレスの代わりに "In debugger" が表示されます。 C++ 評価モジュールは、関数呼び出しをインスペクト中、アドレスを省略します。

中央ペイン

1 つまたは複数のタブが表示されます。タブはインスペクトするデータの型で決まります。 [データ]タブ、[メソッド]タブ、[プロパティ]タブがあります。

下部ペイン

中央ペインで選択されたタブに対応するタブ シートが表示されます。

  • [データ]: データ名(クラス データ メンバ)と現在の値が表示されます。
  • [メソッド]: クラス メソッド(メンバ関数)と、クラスまたはインターフェイスの現在のアドレスが表示されます。表示されない場合もあります。
  • [プロパティ]: プロパティを持つオブジェクト クラスのプロパティ名と現在の値を表示します。このタブは、表示されない場合もあります。 設定アクセサ メソッドが関数のプロパティには、疑問符アイコンが表示されます(QuestionMark.pngクエスチョン マーク)。実際のプロパティ値を参照するには、QuestionMark.pngクエスチョン マークをクリックしてください。詳細については、「関数呼び出しで得られるプロパティ値を[デバッグ インスペクタ]に表示する」を参照してください。

ステータス バー

現在選択されているメンバのデータ型を表示します。

コンテキスト メニュー

デバッグ インスペクタ を右クリックすると、以下のコマンドが表示されます。

項目 説明

[値の変更...]

新しい値をデータ項目に代入できます。 変更できる項目の隣に省略記号([...])が表示されます。 [値の変更...]コマンドを選択する代わりに参照([...])ボタンをクリックすることもできます。 このコマンドは、インスペクトしているデータを変更できるときのみ有効になります。

[範囲の設定...]

C++ のみで有効です。配列型およびポインタ型に影響します。 [範囲の設定]ダイアログ ボックスを開くと、次のことができます。

  • 配列では、その配列で表示する、先頭インデックスと項目の数を設定できます。
  • ポインタでは、そのポインタが配列を指しているかのように、インスペクタで扱うことができます。そのポインタが実際に配列を指しているかどうかは関係ありません。

[継承の表示]

[データ][メソッド]、および[プロパティ]ペインでの表示モードを切り替えます。表示モードには 2 種類あります。 1 つは、クラス内のデータ メンバやプロパティを、継承されたものも含めすべて表示するモード、もう 1 つは、クラス内で宣言されたものだけを表示するモードです。

[完全な名前で表示]

継承されたメンバを完全修飾名で表示します。

[ソート順]

C++ のみで有効です。[デバッグ インスペクタ]に表示されるデータ要素を名前またはコードでの宣言順でソートします。

[インスペクト]

選択したデータ要素の[デバッグ インスペクタ]を新しく表示します。 データ構造、クラス、および配列の詳細を確認するときに便利です。

[展開]

[インスペクト]コマンドと同様です。ただし現在の[デバッグ インスペクタ]にインスペクトする項目の詳細情報が表示されます(新しい [デバッグ インスペクタ]は表示されません)。 上位レベルに戻るには、履歴リストを使います。

[監視式]

選択したデータ要素の監視式を新しく作成し、[監視式一覧]ウィンドウに表示します。 このコマンドは、サブインスペクトできる項目でのみ有効です。

[評価/変更]

選択したデータ要素を表示する[評価/変更]ダイアログ ボックスが開きます。

[ビジュアライザ]

表示されるのは([値]フィールドに ExternalVisualizer.png と共に)、選択しているデータ項目が外部ビューア タイプのデバッガ ビジュアライザに関連付けられているときだけです。データを人間がより判読しやすい形式で外部のウィンドウに表示するには、データ項目を右クリックして、[ビジュアライザ]のサブメニュー項目(TStringList ビジュアライザの場合は[文字列を表示])をクリックします。

[新規の式...]

新しい式をインスペクトできます。

[型変換...]

インスペクトする項目に異なるデータ型を指定できます。 [デバッグ インスペクタ]に型情報がないシンボルがあり、型情報のないポインタに型を明示的に設定するとき、型変換が役に立ちます。

[ドッキング可能]

[デバッグ インスペクタ]ウィンドウをドッキング可能にするかどうかを切り替えます。

[常に手前に表示]

非アクティブにしてもウィンドウを表示し続けます。

関連項目