ユーザー インターフェイスの設計

提供: RAD Studio
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1 つのグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)は、ユーザーとアプリケーションとの対話を可能にする 1 つ以上のウィンドウから構成されます。 設計時には、これらのウィンドウを フォーム と呼びます。 RAD Studio には、VCL フォーム、Web フォーム、および HTML ページを作成するためのデザイナがあります。 このフォーム デザイナとフォームは、本格的なユーザー インターフェイスを素早く簡単に作成するのに役立ちます。

フォーム デザイナの利用

VCL フォーム アプリケーション、DataSnap サーバー アプリケーションを作成する場合は、IDE の デザイン タブに、適切な種類のフォームが自動的に表示されます。 ラベルやテキスト ボックスなどのコンポーネントを、ツール パレット からフォームにドロップすると、RAD Studio によって、アプリケーションを実現するための基になるコードが生成されます。 オブジェクト インスペクタ を使用して、コンポーネントとフォームのプロパティを変更できます。 その変更結果は、コード タブのソース コードに自動的に表示されます。 逆に、コード エディタ を使用してコードを変更すると、その変更は デザイン タブに直ちに反映されます。

ツール パレット には、VCL フォーム、DataSnap サーバー、および HTML ページの作成を簡単にするために、たくさんのコートロールが用意されています。 たとえば、VCL フォームを作成する場合は、Vcl.Menus.TMainMenu コンポーネントを使用して、カスタマイズされたメイン メニューを数分で作成できます。 VCL フォームにコンポーネントを配置したら、用意されているボックスに、メイン メニューの項目とコマンドを入力します。 Vcl.Menus.TPopupMenu コンポーネントは、コンテキスト メニューを作成する場合に、同様の機能を提供します。 ファイルのオープンとクローズ、フォントの設定、色の選択、印刷など、よく使われる機能に対応したダイアログ ボックス コンポーネントもいくつかあります。 これらのコンポーネントを利用することで、時間が節約できると同時に、アプリケーション内のダイアログのルック アンド フィールドを統一できます。

ユーザー インターフェイスを設計する際には、編集 > 元に戻す、および、編集 > やり直し を選択することで、フォームへの変更を取り消したり、以前の変更を再適用できます。 フォームの外観に満足したら、コンポーネントとフォームをロックして、誤ってそれらが変更されるのを防止できます。それには、編集 > コントロールのロック を選択してください。

フォーム デザイナ オプションの設定

オプションを設定することによって、フォーム デザイナの外観や動作を変更できます。 たとえば、グリッドの設定を調整したり、生成されるコードや HTML のスタイルを変更できます。 これらのオプションを設定するには、ツール > オプション... > 環境オプション > フォーム デザイナ、または、ツール > オプション... > HTML オプション に移動します。.

VCL コンポーネントに関するフォーム デザイナ ガイドラインの設定

VCL(Delphi または C++)を使用して、フォーム上の他のコンポーネントとの関係を意識したコンポーネントをセットアップできます。 たとえば、あるコンポーネントをフォームにドロップすると、'padding' プロパティの設定に応じて、フォームの端から一定の距離が保たれます。

コントロール間の距離、ショートカット、フォーカス ラベル、タブ順序、最大項目数(リストボックス、メニュー)を指定するためのプロパティを設定できます。

[デザイナガイドラインの使用] オプションが有効の場合、開発者は、これらのコンポーネントを使用してフォームを作成できます。 [グリッド上を動かす] オプションが有効で、[デザイナガイドラインの使用] も有効な場合は、デザイナ ガイドラインが優先されます。

これらのガイドラインを設定する方法を表示させるには、「VCL コンポーネントでデザイン ガイドラインを使用する」を参照してください。

関連項目