リモート デバッグの概要

提供: RAD Studio
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メモ: このトピックで説明しているのは 古い形式のリモート デバッグ方法 であり、現在はこれに代わる新しいマルチデバイスのリモート デバッグ方法が提供されています。 ただし、古い形式の手順やデバッガも、ここで説明するとおりに引き続き使用することができます。 新しいデバッグ方法でリモート プロセスをデバッグするには、「クロスプラットフォーム アプリケーションのデバッグ」を参照してください。新たなマルチデバイスおよびリモートのデバッグ方法について説明されています。

リモート デバッグでは、IDE がローカル マシンでしか動作していない場合でも、リモート マシン上のアプリケーションをデバッグできます。これにより、IDE 全体をインストールしてプロジェクトを再ビルドすることが不可能なマシンでもデバッグが可能になります。リモート デバッグは、開発者のローカル マシンとエンド ユーザーのマシンでアプリケーションの挙動が異なる場合に役に立ちます。

メモ: Windows マシンからリモート Windows マシンへデバッグする際、他のプロセスで使用されているためファイルが作成できない旨を伝える、PAClient エラー メッセージを受け取ることがあります。
推奨される回避方法は、<project>.rsm ファイルをリモート マシンにデプロイする方法です。これを行うには、[プロジェクト|オプション...|Delphi コンパイラ|リンク]に移動し、[リモート デバッグ シンボルを含める][はい]に設定します。

リモート デバッガの実行可能ファイル

リモート デバッガの実行可能ファイルは rmtdbg260.exe です。 この実行可能ファイルと補助ファイルがリモート マシン上に必要です。 プラットフォーム アシスタントを使用すると、リモート デバッガとデバッグ ファイルをインストールすることができます。 手順については、「プラットフォーム アシスタント サーバー アプリケーション: PAServer」を参照してください。

ローカル ファイルとリモート ファイル

リモート デバッグには次の 3 種類のファイルが必要です。

  • ソース ファイル
  • 実行可能ファイル
  • シンボル ファイル

図

ソース ファイルは、ローカル マシンで IDE を使ってコンパイルします。コンパイルによって生成された実行可能ファイルとシンボル ファイルは、リモート マシンにコピーする必要があります。

ソース ファイル

リモート マシンでプロジェクトをデバッグする場合は、プロジェクトのソース ファイルをローカル マシンで開いておく必要があります。ソース ファイルがエディタ ウィンドウに表示され、プログラムで現在実行中の行が示されます。リモート マシンでソース ファイルを使用するのではありません。

実行可能ファイル

実行可能ファイルとは、アプリケーションのアドレス空間にマップされる .dll ファイルと .exe ファイルのことです。これらのファイルをローカル マシンで生成し、リモート マシンにコピーします。

シンボル ファイル

シンボル ファイルは、ローカル マシンでコンパイル時に生成されます。 デバッガはこのシンボル ファイルを使って、マシン命令とソース行番号のマッピングや、ソース ファイルで宣言されている変数の名前と型などの情報を取得します。 Delphi は RSM ファイルを使い、C++ は TDS ファイルを使います。

必要なオプションを設定してローカル マシンでシンボル ファイルを生成し、そのファイルをリモート マシンにコピーする必要があります。

ローカル マシンとリモート マシン

リモート デバッグを使用するには、リモート マシンにログオンでき、少なくとも 1 つのディレクトリに書き込みアクセスできる必要があります。

リモート デバッガには、リモート マシン上のアプリケーションと相互に通信する機能はありません。 アプリケーションと通信する必要がある場合は、リモート デスクトップ接続を確立してください:

関連項目