Dinkumware 標準 C++ ライブラリ

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Dinkumware 標準 C++ ライブラリは、C++Builder において 32 ビット Windows および 64 ビット Windows ターゲット プラットフォーム用に使用される C++ 標準ライブラリの実装です。

このライブラリには、ベクトル(vector)、リスト(list)、セット(set)、マップ(map)、ビットセット(bitset)などのコンテナが含まれています。また Dinkumware には、コンテナのソートやコンテナ内の検索といったよく使用する操作のアルゴリズムも含まれています。これらのアルゴリズムを実装するため、STL には、コンテナを操作するための 5 種類のイテレータ(入力、出力、順方向、逆方向、双方向)が含まれています。演算子をオーバーロードするために、ファンクタつまり関数オブジェクトも使用できます。

Dinkumware バージョン 6.40 は、64 ビット Windows C++ アプリケーション開発専用に提供されています。

32 ビット Windows と 64 ビット Windows 用に別個の STL バージョン

IDE では、C++ アプリケーションに設定されているターゲット プラットフォームに基づいて、適切なバージョンの Dinkumware を自動的に追加します。#include で Dinkumware を明示的にインクルードしないでください。

  • 64 ビット Windows アプリケーションでは Dinkumware バージョン 6.40 を使用
    • 64 ビット Windows 用のヘッダーは次の場所にインストールされています。
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\17.0\include\dinkumware64
  • 32 ビット Windows アプリケーションでは Dinkumware バージョン 5.01 を使用
    • このバージョン 5.01 ライブラリは更新されて、一部のテンプレートが新しくなっています。
    • 32 ビット Windows 用のヘッダーは次の場所にインストールされています。
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\17.0\include\dinkumware

メモ: C++Builder は、現在、モバイル プラットフォームにおける Dinkumware 標準 C++ ライブラリ の使用をサポートしていません。Windows(Win32 および Win64)のみがサポートされています。

関連項目