クラウド アプリケーションの開発
RAD Server、Cloud、REST の各アプリケーションの開発 への移動
RAD Studio では、多層アプリケーションを構築するための技術である DataSnap の他に、Amazon や Microsoft Azure のクラウド サービスを使いやすくするためのクラウド コンポーネントを提供しています。RAD Studio には、クラウド サービスを構築し、バックエンドのサービスやデータベースに簡単に接続するためのフレームワークが備わっています。
RAD Studio RAD Cloud 配置によって、データやサービスを Cloud に移動することができ、ほぼ世界中のあらゆる場所にある任意のプラットフォームやデバイスからアプリケーションにアクセスできるようになります。
目次
RAD クラウド サービスのおおまかな概要
RAD Studio のクラウド サービス
CloudAPI ユニット:
- Amazon API、Azure API、およびその他の実装可能なクラウド サービス(REST API や、同じ(または非常によく似た)認証メカニズムを使用するもの)に共通する機能が含まれます。
- SHA1 認証および SHA256 認証の実装が含まれます。 そのため、このユニットを拡張した API を使用する場合には、OpenSSL ライブラリが必要になります。
- TCloudResponseInfo や TCloudTableRow など、複数の API に共通する便利なクラスが含まれます。
- TCloudService クラスが含まれます。これは、Amazon API や Azure API のサービス クラスによって拡張される基底サービス クラスです。
Azure クラウド サービス
The AzureAPI ユニットは、RAD Studio に付属していた以前の DSAzure API を設計し直したものです。現在の API の方が直感的にわかりやすくなっています。呼び出す関数を見つけやすく、API 呼び出しの結果を取得する方法が明確です。スレッド セーフにもなっているため、サービス クラスのインスタンスを新しいスレッドで作成したくないならそうする必要はありません。また、結果の XML 解析を行ってくれる関数も導入されました。さまざまな XML 応答をラップするクラスやリストが含まれています。自分で解析を行いたい場合には、XML を返す方の関数を呼び出すことも可能です。サービス クラスは、TAzureBlobService、TAzureQueueService、TAzureTableService です。接続情報インスタンスを作成するためのデザイナ コンポーネントは、TAzureConnectionInfo です。
Amazon クラウド サービス
AmazonAPI ユニットは、RAD Studio に新たに追加されたものです。Amazon Simple Queue Service(SQS)、Amazon Simple Storage Service(S3)、Amazon SimpleDB サービスのサポートが含まれます。これは、Amazon が提供する同等のサービスと非常に似ています。この API は AzureAPI と同じように使うことができますが、各サービスは微妙に異なっています。類似点および相違点をよりよく理解するには、Amazon REST API と Azure REST API のドキュメントを参照してください。Azure API と同様に Amazon API にも、XML 解析を自分で実装しない場合に代わって行ってくれる関数が含まれています。サービス クラスは、TAmazonTableService、TAmazonQueueService、TAmazonStorageService です。接続情報インスタンスを作成するためのデザイナ コンポーネントは、TAmazonConnectionInfo です。
TAzureConnectionInfo コンポーネントおよび TAmazonConnectionInfo コンポーネントは、[ツール パレット]ペインの[Cloud]セクションにあります。 {{f|datasnap|
ヒント: Cloud Explorer Demo は、RAD Studio に同梱されています。 Cloud Explorer デモでは、クラウド API の一部の機能を実際に動かすことができます。
任意のプラットフォームからデータへの接続
DataSnap モバイル コネクタまたはFireDAC 汎用データ アクセス コンポーネントを使って、モバイル プラットフォーム(iOS、Android、Blackberry、Windows Phone 7 など)から自分のデータに接続することができます。
クラウドへのアプリケーションの配置
配置マネージャを使用すると、アプリケーションを Amazon EC2 または Microsoft Windows Azure に配置することができます。
配置マネージャは、RAD Studio に付属していた正式な[クラウドへの配置]ウィザード(Amazon EC2 インフラストラクチャ用)に代わるものです。 Amazon EC2 サーバーへのアプリケーションの配置は、他のコンピュータに配置する場合とまったく同様に行うことができます。 開発時には、EC2 サーバーにプラットフォーム アシスタントをインストールし、サーバーのマシン名およびポート番号を持つローカル プロファイルを RAD Studio にセットアップする必要があります。 そうすると、EC2 サーバーへの配置を行うことができます。 リモート デバッガを EC2 サーバーにインストールしている場合には、配置したアプリケーションのデバッグをそれを使って行うことができます。
配置マネージャの詳細については、「配置マネージャ」のページを参照してください。
関連項目
- OpenSSL ライブラリ
- iOS の OpenSSL サポート
- Microsoft Azure Platform のドキュメント(msdn.microsoft.com)
- Amazon Simple Queue Service のドキュメント(aws.amazon.com)
- Amazon Simple Storage Service(S3)(aws.amazon.com)
- Amazon SimpleDB サービス(aws.amazon.com)
- Data.Cloud Explorer サンプル
- DataSnap モバイル コネクタ入門
- 配置マネージャ
- プラットフォーム アシスタント サーバー アプリケーション: paserver
- リモート デバッグの概要
- Data.Cloud API テスト