データベース対応コンポーネントの作成と登録
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すべてのコンポーネントを同じように作成します。ユニットの作成、コンポーネント クラスの派生、登録、コンパイル、[ツール パレット]へのインストールを行います。このプロセスの概要については、「新しいコンポーネントの作成」を参照してください。
たとえば、次の仕様に従って、コンポーネント作成の一般的な手順を実行します。
- コンポーネントのユニットを DBCal と呼びます。
- TSampleCalendar から TDBCalendar という新しいコンポーネント タイプを派生させます。「グリッドのカスタマイズ:インデックス」に、TSampleCalendar コンポーネントの作成方法を示しています。
- [ツール パレット]の[Samples]ページに TDBCalendar を登録します。
その結果作成されるVCL アプリケーション内の TCustomGrid から派生したユニットは、次のようになります。
unit CalSamp; interface uses Windows, Messages, SysUtils, Classes, Graphics, Controls, Forms, Dialogs, Grids; type TSampleCalendar = class(TCustomGrid) end; procedure Register; implementation procedure Register; begin RegisterComponents('Samples', [TSampleCalendar]); end; end.
ここでカレンダー コンポーネントをインストールすると、これが[Samples]ページに表示されます。利用可能なプロパティは、最も基本的なコントロール プロパティのみです。次のステップで、もっと特化したプロパティをカレンダーのユーザーに利用できるようにします。
メモ: コンパイルしたばかりのサンプル カレンダー コンポーネントはインストールできますが、フォーム上にはまだ配置しないでください。TCustomGrid コンポーネントには、抽象 DrawCell メソッドがあり、再宣言してからでないと、インスタンス オブジェクトは作成できません。DrawCell メソッドの上書きについては、「セルの内容の表示」で説明しています。