同期編集(IDE チュートリアル)
コード エディタ(IDE チュートリアル):インデックス への移動
同期編集(SyncEdit)機能を使用すると、コードに含まれている同一の識別子を同時に編集できます。
最初の識別子を変更すると、同じ変更が残りの識別子にも自動的に適用されます。 たとえば、変数 TextStatus
が数回出現する手続きの場合、最初の出現箇所を編集するだけで、残りの出現箇所もすべて自動的に変更されます。
同期編集機能を使用するには:
1. コード エディタで、同一の識別子が複数使用されているコード ブロックを選択します。
図 2-22。 コードの一部で識別子の出現箇所をすべて強調表示する
2. コード ウィンドウの左マージンに表示される同期編集モード アイコン()をクリックします。 最初の同一識別子が強調表示され、残りは枠線で囲まれます。 カーソルは最初の識別子に置かれます。 コードに同一識別子のセットが複数含まれている場合は、Tab
を押すことで、選択範囲内の識別子セット間を移動できます。
3. 最初の識別子を編集していきます。 この識別子を変更するにつれて、同じ変更が残りの識別子でも自動的に行われます。 デフォルトでは、識別子が置換されます。 識別子を置換せずに変更する場合は、入力を始める前に、矢印キーを使用して編集箇所を指定します。
4. 識別子の変更を完了したら、[同期編集モード (Shift+Ctrl+J)]アイコンをクリックするか Esc
キーを押すことで、同期編集モードを終了できます。
メモ: 同期編集では、テキスト文字列を照合することで、識別子が同一かどうかを判断します。識別子の分析は行いません。 たとえば、同じ名前の識別子であれば、型やスコープが異なっても、それらは区別されません。 したがって、同期編集は、単一のメソッドや 1 ページのテキストなどの小規模なコード ブロックを対象としています。 大規模なコード ブロックを変更する場合は、リファクタリングの利用を検討してください。これは、コードの機能を変更せずにコードを改良するための高度な手法です。 リファクタリングに関する詳細については、「リファクタリング」で説明されています。
SyncEdit 利用に関する詳細については、ビデオ『Sync Editing in RAD Studio 2010, by Mike Rozlog』(英語版:RAD Studio 2010 の同期編集機能について)を参照してください。